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掲載日:2022年6月21日
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篠﨑さんは、東京で育ち、美大を卒業後、クリスタルガラスの職人として働いていた異色の経歴を持っています。クリスタルガラスの工場が閉鎖となり、次の仕事や生活を考えたときに浮かんだのは、幼少期に祖父母の家で遊んだ畑の風景でした。
田舎暮らしに憧れたことがきっかけとなり、就農相談を経て、県農業大学校で1年学んだ後に、祖父母の農地があった深谷市岡部地区で新規就農しました。
「就農前のイメージでは、作物は種をまいたら収穫まで待っているだけだと思っていた。」と話す篠﨑さん。実際にやってみると大違い。就農1年目は、草取りや農薬散布などの防除の大変さを身に染みて感じました。
また、苦労して作ったスイートコーンが、収穫直前にひょうの被害に遭い、その時期に収穫予定のすべての実に穴があいてしまい、出荷できなくなりました。1年目にして、自然の厳しさを痛感しました。
ブロッコリーでは、収穫時期がずれるように順々に種まきをしましたが、高温により収穫時期が一斉に重なってしまい、1日に何千個も収穫が必要となり、忙しくて眠れないという経験もしました。
いつも笑顔でパワフルな、あまり苦労した様子を出さない篠﨑さん。たくさん経験を重ねて、今では作業計画をしっかりと立てることができ、新たにねぎと米の生産も行っています。
ねぎは、美大で学んだスキルを活かして、箱やラベルをデザインしました。直売所に並べる商品に使用することで、他の商品との差別化を図り、お客様に覚えてもらえるように工夫しています。
米は、減農薬・減化学肥料栽培に取り組み、特別栽培農産物の認証を得て、自身のウェブサイトでネット販売を行っています。
農協出荷のブロッコリーとスイートコーンは部会員の方と技術面の交流ができ、他の品目は直売やイベント出店で直接お客様の反応を知る機会があり、それぞれの面でとてもやりがいを感じています。
就農間もない時期には、地域の農家によく教えてもらった経験から、農業をやりたい人がやれる場づくりをしたい、自らも学んだ技術を伝えていきたい、という思いを強く持ちました。
「農業界は閉鎖的だと思う。好きな人が関われるような環境を作りたい。」をモットーに、現在では、大学の授業の一環で大学生の農業体験の受け入れをしているほか、自らのウェブサイトで畑の1坪オーナーを募集し、畑の様子を報告したり、収穫作業の受け入れをしたりしています。
「農業は毎年チャレンジで、マンネリはない」と精力的に活動する篠﨑さん。これからも活躍を期待しています!
カントリーファーム ウェブサイト:https://countryfarm-fukaya.com/
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