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掲載日:2024年2月27日
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歩行中に交通事故で亡くなったり、怪我をした方を年齢別にみると、7歳が突出して多くなっています。
小学校への入学に伴い、それまで保護者の方と一緒に歩いていた道路も、登下校や友達との遊び等、一人で歩く機会が多くなります。
一方で、7歳児は交通の危険性の認識が十分ではなく、急な飛び出し等で交通事故に遭っているため、突出して多くなっていると考えられます。
※埼玉県、千葉県、東京都及び神奈川県の年齢別歩行中の死傷者数(平成25年~平成29年の累計)
小学1年生が一人歩きする機会と言えば、登下校や友達との遊びです。
登校時は、集団登校や地域の方の見守りがある一方、下校後の時間帯は児童の注意や地域の見守りが手薄になりがちです。
出かける前に一声かけるとともに、午後の時間も地域で見守るようにしましょう。
小学1年生の行動範囲は、学校や公園などの自宅近くが中心です。
交通事故も、約8割が自宅から1km以内で事故に遭っています。
保護者の皆さんは、自宅近くの交通量が多い場所や、見通しの悪い場所を確認しましょう。
歩行中に死傷した小学生のうち、約半数の児童に何らかの違反が認められ、そのうち約3割が「飛び出し」でした。
見通しの悪い交差点や、走行中の車両の直前直後の横断に気をつけなければなりません。
警察庁の統計資料によると、全国の歩行中の交通事故死傷者のうち、7歳(小学1~2年生)が際立って多く、小学校への新入学などにより活動範囲が広がる一方で、外歩きの経験や交通安全の知識が十分でないことが背景にあると考えられます。
そのため、平成30年5月に開催された第73回九都県市首脳会議において、特に交通量の多い首都圏において、安全・安心な子育て環境を確保していくため、子共の歩行中の交通事故の防止に向け共同して取り組むことが決定されました。
※九都県市:埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県、横浜市・川崎市・千葉市・さいたま市・相模原市
首脳会議の決定を受け、首都圏の九都県市の交通安全対策主管課による「子どもの歩行中の交通事故防止に向けた検討会」を編成しました。
検討会では、九都県市の子供の歩行中の交通事故発生状況を調査・分析したところ、小学生の歩行中の交通事故は全国と同様な状況がみられるとともに、下校後から夕方の時間に多い、自宅から1キロメートル以内での発生が多い、飛び出しによる事故が多いなどの特徴がみられました。
検討会では調査結果を踏まえ、事故防止のための留意点を児童に理解しやすく、保護者が配意すべきポイントをまとめて、学校での交通安全指導や家庭での話合いなどの場で活用していただくためのチラシを作成しました。
児童や保護者への交通安全の呼びかけにぜひご活用ください。
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