平成27年度 第3回 市町村男女共同参画担当職員研修会 

内容

■7月13日月曜日
【講義】「女性の社会参画のススメ方～国際的な視点から」
三浦まり 先生（上智大学法学部教授）

  1995年の国連第4回世界女性会議（北京会議）以降、女性議員が急増し、現在の世界平均は下院、上院とも20％を超え、30％を超えた国は43ヶ国、1地域になっており、そのなかで、日本は2015年4月現在、190ヵ国中155位と低迷しているとの報告があった。
  また、多くの国が、飛躍的に女性議員を増やすきっかけをつくった「クオータ制」について、その種類や仕組みについて解説があり、日本でのシミュレーションについてもお話があった。お話の中では、今年（2015年3月）開かれた国連・女性の地位委員会では、2030年までに男女共同参画及び女性のエンパワーメントの完全な実現（50％の参画）をめざすという高い目標が掲げられており、そうした国際的な潮流のなかでの日本の課題を捉え、改善に向けた努力を続ける必要があることが話された。

■講義の後、ワークショップ実施
ファシリテータ：瀬山紀子（With You さいたま事業コーディネータ）

■参加者の声

• 女性議員の数等、とにかく数値を上げることが目的になってしまうのはどうなのかと思っていましたが、お話を伺って、とりあえずのきっかけとして、数値目標が起爆剤となる、底力を広げることにつながるということが理解できました。
• 「民主主義」がキーワードというのは、改めて思いました。資料もきちんと準備してくださったので、家に帰ったら、もう一度見直してみたいと思います。
• 大変興味深い内容でした。クオータ制度の詳細が聞けましたし、なぜ女性リーダーが必要なのか、データをまじえて説明してくださったので、大変理解が深まりました。