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掲載日:2024年5月17日
Q 松澤正 議員(自民)
生徒数が減少する中でも多くの学校には野球などの運動部や吹奏楽などの文化部があり、生徒はその中から希望する活動を選ぶことができています。また、部活動にはその活動が得意な生徒だけでなく、苦手な生徒も一緒に楽しみ、成長できる良さがあります。
その点、地域クラブ活動に移行した場合に、生徒の多様な志向に応じることができる指導者が十分にいないために生徒がやりたいことができなくなったり、指導者が勝利至上主義であるため一部の生徒だけが参加するようになったりするなどとして、結果として地域によっては生徒がやりたい活動ができない状況になるのではないかと心配しております。部活動の良さを引き継ぎながら地域クラブ活動への移行を進めてほしいと考えますが、そのためには生徒の多様な志向に応じることができる指導者が十分に確保することが肝要です。
私の地元吉川市では、地域の企業が立ち上げたハンドボールクラブがあり、このクラブでは中学校時代にチームで活動した方が大人になった現在、指導者としてクラブに戻ってきています。ちなみに、クラブの監督は元中学校の校長先生です。このように指導者から指導を受けた生徒が次世代の指導者として戻ってくる、持続可能な指導体制ができているクラブもありますが、どのクラブでもこうした指導体制を一朝一夕に構築することは容易ではないと思います。
生徒の多様な志向に対応できる地域クラブ活動が県内に広がるよう、指導者確保の面から地域クラブを支援する必要があると考えますが、どのような取組を行っていくのか、教育長にお伺いいたします。
A 日吉亨 教育長
中学校における部活動には、その活動が得意な生徒だけでなく苦手な生徒も一緒に楽しみ、成長できる良さがあります。
地域クラブ活動においても、こうした部活動の良さを継承していくことは大切な観点であり、教育的配慮ができる指導者の確保は重要です。
そこで、県では、部活動指導の豊富な経験がある退職教員などを対象に、指導者人材バンクへの登録を進め、地域クラブ活動における指導者の確保に関する支援を行ってまいります。
また、議員お話しのハンドボールクラブは、過去にクラブで活動した生徒が社会人になって指導者として再び戻って来るといった、好循環の事例と考えます。
今後は、各クラブにおける人材確保の事例などについても情報収集し、市町村等に提供するなど、生徒の多様な志向に対応する地域クラブ活動が展開されるよう、支援に努めてまいります。
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