埼玉県議会 県議会トップ画像

ここから本文です。

ページ番号:251835

掲載日:2024年5月17日

令和6年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(松澤正議員)

中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクト(案)について

Q 松澤正 議員(自民)

令和5年6月の梅雨前線及び台風第2号の大雨の際、本県でも住宅や道路の冠水が相次ぎました。県では、災害が発生し多数の者が生命又は身体に危害を受けるおそれがあることから、早期に災害救助法適用を決定し、草加市、越谷市、そして私地元の松伏町の2市1町において適用されました。
中川・綾瀬川流域を中心に大きな被害となり、松伏町では床上浸水51件、床下浸水132件の浸水被害、県道などの冠水等が発生しました。毎年のように全国各地で浸水被害が発生しており、近年は雨の降り方が変わったと強い危機感を持っております。
この災害を踏まえ、早期に浸水被害の軽減を図るため、今月5日に国、県及び松伏町ほか関係する6市から、中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクト(案)が公表されたところです。
松伏町をはじめ中川・綾瀬川の下流の地域は、お盆のように水がたまりやすい地形で、さらに河川の勾配が緩やかで水が流れにくく、台風や大雨、ゲリラ豪雨により昔から浸水被害が繰り返し発生し、住民は不安を感じておりました。今回、国、県及び関係する6市1町が連携して流域対策に取り組むことは、非常に喜ばしいことであり、一体となって内水被害の早期軽減に取り組んでいただきたいと思います。
また、中川から域外となる江戸川に排水する三郷放水路、首都圏外郭放水路、幸手放水路は、この地域に絶大な治水効果を発揮していることから、特に国による中川から江戸川に排水する新規放水路の調査及び検討を含んだ本プロジェクトには大きな期待をしております。この新規放水については、国がおおむね30年の河川整備の目標や、河川整備の実施に関する条項を定めた利根川水系中川・綾瀬川河川整備計画において、施工の場所が春日部市、吉川市、松伏町と示され、具体的な場所については今後、調査や検討を行うこととされております。中川と江戸川の距離が近い松伏町で整備することにより、早期に放水路を完成させることができると考えております。
そこで、中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクト(案)として、どのような対策に取り組んでいくのか、知事に伺います。

A 大野元裕 知事

令和5年6月2日からの大雨では、県南東部を中心に大規模な浸水被害が発生し、翌3日には私も越谷市での国道4号などの冠水や浸水家屋の状況を、9日には松伏町での浸水家屋の消毒の状況などをつぶさに確認をしてまいりました。
被害の大きさを肌で感じるとともに、ハード、ソフトの両面から、あらゆる関係者による流域治水の取組を講じていくことが大切であると、改めて感じたところであります。
このため、国、県及び松伏町など関係6市1町で具体的な対策の検討を行い、「中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクト(案)」を2月5日に公表いたしました。
本プロジェクトでは、市町による排水ポンプや雨水貯留施設の整備などの内水対策と、県、国による内水の排水先となる河川での堤防整備や河道掘削など流域治水の取組により、おおむね5か年で浸水被害の大幅な軽減を図ることといたしました。
特に、内水被害の大きかった新方川流域では越谷市などからの排水を新方川でしっかりと受けられるよう、県では新規調節池や中川との合流点処理について検討を行います。
また、国においては、新規放水路について調査及び検討することとなり、この放水路が完成すると、地域の安全性が飛躍的に向上することが期待できます。
さらに、プロジェクトの実施に当たっては、中川・綾瀬川流域の河川を特定都市河川に指定し、国の予算の重点措置による事業の加速化や、雨水貯留浸透施設の整備促進などの法的枠組みの活用を図ります。
今後、国や関係6市1町と連携しながら、本プロジェクトについてスピード感を持って取り組んでまいりたいと考えております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?