令和5年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文（浅井明議員）

地元問題-県東南部における越谷市のコンパクトシティの取組について-

Q　浅井明　議員（自民）

今月19日、越谷商工会議所の越谷サンシティ整備に関わる研修会で、東武スカイツリーラインとJR武蔵野線の交差する鉄道利点を生かして、地区を3つの駅のブロックにして整備し、コンパクトシティを構築する考えが話題になりました。
東武スカイツリーラインの越谷駅は市役所があり、今後、都市計画道路越谷市役所通り線の整備伸展でアクセス利便な行政と古い町並みを生かした歴史ロマンブロック。JR武蔵野線のレイクタウン駅は、日本最大のショッピングモールと大相模調節池の水辺deベンチャーチャレンジ等の水辺活用で、ショッピングと親水のブロック。鉄道路線の中継地点である南越谷地区は、ホールサンシティと様々な飲食店が集中したエンターテイメントのブロック。
このにぎやかな町であった南越谷地区がコロナ禍で人の集約が忌諱され、停滞してしまっています。その中で、越谷サンシティの老朽化による全面的建替えの整備基本計画の策定発表は、これを機にこの地の活性化を図るだけではなく、越谷市全体の経済発展と県東部地区のシンボル的構造物を造ろうと、市民ヒアリングでも希望と期待が寄せられています。
越谷市で南越谷駅・新越谷駅周辺地域にぎわい創出懇談会、越谷サンシティ整備懇談会と2つの懇談会が設置され、整備懇談会は5回にわたり開催され、懇談会の意向は詳細はともかく建替えにおおむね肯定的な意見だったことは、検討委員として出席なさった当時の埼玉県都市整備部も御承知と存じます。市ホームページの募集された1回目パブリックコメントでも、建替えに向けた様々な夢と様々なアイデアあふれる声が多く寄せられていました。
ところが、シビックプライド、郷土愛を醸成するシンボリックな空間の形成とまで高らかにうたい上げた整備計画は、本年5月に全面建替えではなく部分改修にとどめる方針をいきなり福田晃市長がマスコミ発表し、多くの市民から疑問や反発の声が上がっています。
変更の理由は財政の問題で、ほかの公共施設の老朽化も進んでおり、そちらの手当にも財源を振り向けなければとのことです。そんなことは、建替えを企画した時点で想定されていなければなりません。さらに、建替えに320億円、改修だと150億円に圧縮できるとしていますが、その積算根拠を示すことができていません。福田晃市長の財政運営に危惧を感じています。
私は、越谷サンシティの建替えプランが越谷コンパクトシティプランにシンクロし、SDGsやレジリエンスを的確に捉えたプランであれば、国・県から助成金や民間企業からの共催が期待できるだけでなく、新たなにぎわい創出につながると考えております。大野知事も公約で「核となる拠点支援で産業振興と同時に、コンパクトなまちづくりを進めます」と述べております。越谷のコンパクトシティとして役割は重要と考えます。
そこで、越谷市のコンパクトシティの取組に対して、県はどのような支援を行っていただけるのか、都市整備部長のお考えをお尋ねします。

A　山科昭宏　都市整備部長

議員お考えの3つの駅のブロックは、越谷市都市計画マスタープランにおいて都市拠点又は観光・交流拠点に位置づけられております。
特に南越谷地区については、現在、越谷サンシティの在り方について検討されていることは承知しておりますが、鉄道駅の結節点として中心市街地が形成されており、にぎわいあふれる拠点としてのポテンシャルを持っております。
コンパクトシティの取組は、埼玉版スーパー・シティプロジェクトの重要な要素であり、地域の資源を活かして必要な都市機能をいかに誘導していくかが重要でございます。
議員御質問の越谷市のコンパクトシティの取組に対しての支援についてでございますが、都市機能を誘導する区域内の都市基盤や施設整備とソフト事業を包括的に支援する国の交付金制度の活用があります。
この交付金は、コンパクトシティを誘導する立地適正化計画の策定により、交付率が引き上げられて有利となります。
このため、県としては、埼玉版スーパー・シティプロジェクトへの参加や立地適正化計画の策定を促すとともに、交付金制度の活用の提案や技術的助言を行い、越谷市のコンパクトシティの取組を支援してまいります。

 

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