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掲載日:2022年10月19日
Q 岡地 優 議員(自民)
私の地元の桶川市は、現在も自然を豊かに残す都市であり、桜の名所も数多くあります。桶川の城山公園は桜の名所として名高く、園内には300本以上のソメイヨシノやヤエザクラが植栽されています。また、城山公園から延びる石川川には、ボランティア団体「桶川楽郷の会」の皆さんが植えた300本のカワヅザクラが1キロにわたって続き、人々の目を楽しませています。
これら桜の大敵で現在問題になっているのが特定外来生物のクビアカツヤカミキリです。クビアカツヤカミキリは中国やモンゴルなどが原産で、国内では平成24年度に愛知県で初確認された後、令和4年3月までに12都道府県で被害が確認され、主に桜、桃、スモモ、梅などのバラ科の樹種が被害を受けています。
埼玉県内では、平成25年に初確認された後、県が平成30年度から始めたクビアカツヤカミキリ発見大調査の結果では、令和3年度までに県北部の市町を中心に19市町での被害の発生が確認されています。先人が営々と守り育ててきた桜を象徴とする自然環境や文化財を未来に引き継ぐためには、県民の力を結集させる必要があるのではないでしょうか。
そこで、質問いたします。
クビアカツヤカミキリの被害地は年々徐々に広がっています。被害地を拡大させないため、県はどのように対策を強化させているのでしょうか。また、地域の力で被害を終息させるため、どのように県民を巻き込んでいくのでしょうか。環境部長の所見をお伺いいたします。
A 目良聡 環境部長
まず、被害地を拡大させないための対策の強化についてでございます。
クビアカツヤカミキリは、6月から8月にかけて成虫になると数キロメートルの範囲を飛んで移動しますので、年々被害地域が拡大しております。
残念ながら、今年度も新たに4市町村で被害が確認されました。
県では、これまで、被害市町村に職員を派遣し、薬剤駆除の方法や、成虫を捕殺するネットの張り方などの技術的助言を行うとともに、令和3年度からは被害樹木の伐採や薬剤購入に対する市町村補助を実施してまいりました。
今年度は予防にも力を入れ、東京都立大学と連携して作成した被害分布予測マップを県内全市町村に周知して注意を喚起し、まだ被害がない地域にも未然防止に効果のある薬剤の使用を働き掛けております。
今後とも予防対策に重点をおきながら、市町村と連携して被害地の拡大防止に取り組んでまいります。
次に、地域の力で被害を収束させるため、どのように県民を巻き込んでいくのかについてでございます。
クビアカツヤカミキリの防除には、県内各地に監視の網を張り、被害の発生をいち早く発見して対処することが重要と考えまして、「クビアカツヤカミキリ発見大調査」と銘打って、県民の皆様から情報を寄せていただいております。
今年度からは、スマートフォンを活用した情報提供を可能とすることで、県内の被害箇所が一目で分かる地図をリアルタイムで確認できるようにいたしました。
また、地域ですばやく対処できるよう、被害の把握方法や駆除の仕方を分かりやすく解説した小冊子やチラシを作成して市町村を通じて配布するとともに、自治会やサクラの保全団体を対象に、被害樹木を用いて実際に薬剤駆除を体験していただく研修会を開催しております。
今年度から環境科学国際センター内に生物多様性センターを設置しましたので、科学的知見を用いた有効な対処方法などを研究し情報発信していくことで、地域での防除活動の促進に一層努めてまいります。
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