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掲載日:2022年10月19日
Q 萩原一寿 議員(公明)
本年5月1日現在で、川口市内から越谷の肢体不自由特別支援学校に通う児童生徒は68名、片道で最長約1時間半かけて通学しています。医療的ケア児の保護者は、2往復で約4時間以上かけて送迎しています。
私は、このように川口市内から越谷特別支援学校までの通学問題について、平成29年6月定例会以降、3回質問で取り上げております。昨年度、県は越谷特別支援学校までの通学ルートの一部変更を行い、通学時間の課題が改善された方もいるとの話がありますが、大半の方は抜本的な改善策として川口市内における学校の設置を強く望んでいます。
川口市議会9月定例会一般質問でも、教育長の答弁で「本市の肢体不自由の特別支援学校の設置につきましては、必要であると認識しております」とした上で、「直接、所管である埼玉県県立学校部に赴き、旧芝園中学校を候補地として本市への肢体不自由の特別支援学校設置に関する要望を行ったところでございます。今後は、条件整備等について課題が想定されますことから、引き続き県教育委員会との協議の中で肢体不自由の特別支援学校設置に向けて検討調整が図られますよう鋭意努力してまいります」とありました。
このことを踏まえ、教育長に質問します。
川口市内における肢体不自由特別支援学校の設置の必要性についてお答えください。また、川口市との協議がこれまでどのように行われてきたのか、現在の課題も含め、今後の見通しをお答えください。
A 高田直芳 教育長
まず、川口市内における肢体不自由特別支援学校の設置の必要性についてでございます。
県立肢体不自由特別支援学校は通学区域が広域となっており、地域によっては通学の負担が大きいことは、課題として重く受け止めております。
議員お話しの越谷特別支援学校は川口市内から通う児童生徒も多く、中には片道1時間半かけて通学している児童生徒もおり、大変心苦しく感じております。
そのため、県では、これまでバスの増便や運行ルートの工夫などにより、通学時間の短縮を図るよう努めてきたところです。
今後とも、こうした通学に係る課題等の更なる改善が図られるよう、肢体不自由特別支援学校の設置といった方法も含め、あらゆる可能性を引き続き検討していく必要があるものと考えております。
次に、川口市との協議がこれまでどのように行なわれてきたのかについてでございます。
県では、知的障害特別支援学校の児童生徒数が増加を続け、南部地域では特に過密な状況となっていることから、知的障害特別支援学校の整備を優先的に進めてまいりました。
そのため、川口市とは、これまで県南部地域の知的障害特別支援学校の過密解消や肢体不自由特別支援学校の通学に係る課題の解消を図るための意見交換等を進めてきたところです。
令和3年度に開校した戸田かけはし高等特別支援学校の開設の際には、市と通学区域の調整を図るなど協力しながら対応をしてまいりました。
また、川口市からの御意見も踏まえ、肢体不自由特別支援学校の通学に係る課題の解消のため、通学区域の見直しを行ったところです。
こうした中、令和4年7月に、今回初めて、川口市から肢体不自由特別支援学校設置の御要望をいただきました。
この御要望を受け、これまでに2回にわたり、肢体不自由特別支援学校の設置要望に係る課題等について協議を行っているところでございます。
次に、現在の課題を含め、今後の見通しについてでございます。
今回、川口市から御要望のあった旧芝園中学校の校舎は、建築後44年を経過し、その間大規模な改修もされておらず、未耐震でもあること、また、3階に体育館があるなど肢体不自由のある児童生徒が学ぶ施設として活用するには大きな課題がございます。
こうした施設面での課題のほか、県と市がそれぞれどのような役割を担っていくかなども詳細に詰めていくことが必要と考えております。
今後とも、川口市と協力しながら肢体不自由特別支援学校の課題解決に向けた検討を進めていく中で、御要望のあった旧芝園中学校施設活用の可能性についても引き続き協議してまいります。
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