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掲載日:2022年3月30日
Q 高木真理 議員(民主フォーラム)
2019年3月に、大宮公園グランドデザインが策定されました。そして5か月後、大野知事が大宮スーパー・ボールパーク構想を掲げて当選されます。混乱が心配されましたが、知事の構想は、グランドデザインをベースに上乗せと加速化をし、さらに、わくわくする魅力的な公園にしようとするものであると理解しています。
このたび、この構想に民間のアイデアを生かすべく、サウンディング調査が行われ、その結果は、今定例会の県土都市整備委員会の行政報告で明らかにされると聞いています。具体化が視野に入り、県民の関心も高まるばかりです。
さて、ボールパークですが、新監督、いや、新庄ビッグボスが登場して何かと話題の日本ハムファイターズは、2023年、北広島市に新しい球場を、正にボールパークとしてオープンする計画です。ホームページをのぞいてみましたが、スタジアムのほかに居住エリア、アミューズメントエリア、ショッピングエリアなど、スケールが非常に大きく、遠くからでも、一度は行ってみたいと思わせる仕掛けになっています。民の力を借りたボールパークとはこういうものかと、改めて感じています。
翻って大宮公園を考えたとき、大野知事がイメージするボールパークは、どれほどの規模で、どのような内容なのだろうと思うのです。リニューアルするなら、野球とサッカーは現在より観客席を増やす必要があり、現在の3競技施設の全てを同スペースにつくり直すことはできるのでしょうか。全部が無理なら、競輪を諦めようという声は住民にありますが、ここは東日本競輪発祥の地で、かつ収益の上がっている大宮競輪場、全国競輪施行者協議会会長をお務めの大野知事に、この決断は難しいのではとも思います。
加えて、民がやるなら、常時人を呼び込んで収益をもたらすアミューズメントやショッピングの施設も必要でしょう。果たして全部入るのか。そして、こうした一連のボールパークは、本多静六博士設計の歴史ある庭園部分と調和するのか。心配は尽きません。
そこで、知事に伺います。
いよいよ具体化の段階なので、サウンディング調査を踏まえ、知事が描くスーパー・ボールパークは具体的にどんなイメージなのか、お聞かせください。スケール感、競技施設数、収益施設となるアミューズメントやショッピングの要素の分量感、またその中で、歴史ある庭園部分との調和についての考え方もお伺いします。
民間の力をしっかり生かしたボールパークとするには、カフェや売店などの収益施設を想定するパークPFIでは足りず、特区申請をして都市公園法の収益活動の制限の枠を外す必要性が出てくる可能性もあると思いますが、いかがですか。
また、いずれにしても利害を調整する相手も多く、通常の公園整備という枠では収まらないことも多い公園構想なので、公園スタジアム課が県立公園の一つとして担当するには酷にも思えてきました。企画部門などに担当課を新設するなどして取り組まないと、スケール感が確保できずに、小さくまとまってしまうことも考えられますが、お考えをお伺いします。
A 大野元裕 知事
構想の具体的なイメージについてでございます。
大宮スーパー・ボールパーク構想は、大宮公園の競技施設エリアをにぎわいの核とし、「試合がある日もない日も楽しめる公園」として、より多くの人に埼玉県を訪れていただくことをビジョンとしています。
ビジョンを実現するためには、来場者が長時間滞在できる空間を生み出し、魅力ある施設の整備により回遊性を向上させることが重要であります。
このため、野球場やサッカー場などが密集する競技施設エリアにおいて、必要な施設や規模、配置などを一から見直し、にぎわいや交流の空間を生み出します。
生み出した空間には、広く民間の活力とアイデアを求め、サウンディング調査で提案のあった飲食物販施設や、新しい運動施設などの整備に取り組みます。
さらに、さいたま市と連携し、周辺の観光拠点や大宮駅を中心としたまちづくりの相乗効果を高めてまいります。
にぎわいの創出に向けては、競技施設のスケール感や収益施設の分量感を高めることは大切ですが、一方で、平成30年度に外部有識者から御提案いただいた大宮公園グランドデザインの中では、氷川の杜の自然や歴史と調和した整備も求められています。
施設の規模などは、来年度予定する整備内容の基本事項についての検討の中で、民間の意見を伺いながら整理します。
誘客につながる魅力は高めつつも、県民にとって愛着のある大宮公園の雰囲気にふさわしい公園整備に配慮してまいります。
次に、特区申請の検討及び担当組織の新設についてであります。
本構想をより魅力的なものとするためには、民間参入の自由度を高め、資金導入と自由な発想を呼び込むことが重要です。
このため、来年度に実施を予定している整備施設等の基本事項の検討においても、民間サウンディング調査を通じて、施設整備に当たっての課題や必要な環境などについて御意見や御要望を確認いたします。
その上で、ParkPFIなどの整備手法を超えた特区申請などが必要であれば、柔軟に活用を検討いたします。
また、本構想は、議員お話しのように利害を調整する相手が多く、事業規模も大きいため、都市整備部だけで完結する取組ではございません。
これまで構想の策定に当たっても都市整備部や総務部など関係部局が緊密に連携し、組織横断的に対応してまいりました。
今後、構想の実現化に向け、個々の競技施設に伴う課題の解決や、より踏み込んだ検討が必要となります。
大宮スーパー・ボールパーク構想の実現に向けた過程では、プロジェクトチームを適宜活用することなども含め、関係部局を緊密に連携させて対応してまいります。
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