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掲載日:2023年10月17日
Q 岡田静佳 議員(自民)
新型コロナにより学校は一斉休校となり、子供たちの学力低下、運動・文化活動の中止などの影響を与えています。コロナ禍で特にかわいそうなのは、最上級生だと思います。中学3年生になり、部活動ではレギュラーになった途端に大会が中止になってしまいました。スポーツや文化活動で推薦入試を考えていた子には、何らかの救済策も必要です。
例えば読書感想コンクールの場合は、例年ですと、各市町村コンクールで賞をとった作品が県のコンクールに上がってきます。しかし、今年は市町村のコンクールはなくなり、表彰状をもらえないまま、学校推薦の優秀な作品が県のコンクールに出品されます。県では、各部門上位5名に賞状を出すそうですが、それ以外の子供には賞状は出ません。例年1,200枚ぐらい出している賞状は、数十枚の発行になるのだと思います。私は、県の参加賞のような賞状を全ての作品に出し、各学校長に送付し学校長から表彰してもらうような方式をとることで、子供たちのやる気や励みになると考えています。
読書感想文コンクールの場合は埼玉県学校図書協議会が主体で、県教育委員会は後援なので決定権はないとのことです。しかし、協議会のメンバーは、会長、事務局長も含めて全て学校の現職教員です。コロナ禍で忙しい中、賞状を作ったり郵送したりすることは物理的に難しいと思います。今年、来年は緊急事態です。県教育委員会が積極的にサポートして、例年同様に子供たちの文化・スポーツ活動を評価、表彰する工夫ができないでしょうか。
それから、学校生活最後の思い出づくりの修学旅行は、京都や日光などに行くのは難しいかもしれませんが、埼玉県の経済活動の活性化にもつながりますし、県内観光などでもよいのでサポートしていただけたらと考えます。また、何らかの方針を小中学校に示していただきたいと考えますが、教育長の見解をお尋ねします。
A 高田直芳 教育長
まず、文化スポーツ活動の評価・表彰の工夫をすべきについてでございます。
議員御指摘のとおり、コロナ禍においても精一杯頑張った子供たちの活動をしっかりと評価することは、子供たちのやる気や励みにつながり、大切なことであると考えております。
そこで、読書感想文コンクールをはじめ、子供たちの様々な文化スポーツ活動について、例えば、県が賞状の様式を市町村に提供し、学校で表彰できるようにするなど、子供たちのやる気や励みにつながる取組を検討し、実施してまいります。
今後とも、様々な文化スポーツ団体から相談を受けた際にはしっかりと支援してまいります。
次に、修学旅行についての方針を小中学校に示すべきについてでございます。
修学旅行は日常生活と異なる環境の中で、自然や文化などに親しむとともに、体験を通して、より良い人間関係を学ぶことができ、大切な思い出になる重要な学校行事です。
修学旅行の中止を決定した小・中学校は、9月1日時点で、およそ3分の1となっておりますが、その中にも、代替策を検討している学校もございます。
修学旅行の中止を決定した場合であっても、可能な限り代替策を工夫したり、改めて実施の可能性について検討するなど、修学旅行の目的が少しでも達成できるよう努めることが必要であると考えております。
県としては、こうした考え方を市町村に示すとともに、県内での体験学習などを実施する学校の事例についても積極的に情報提供するなど、子供たちの思い出作りの取組ができるよう支援してまいります。
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