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掲載日:2023年10月17日
Q 岡田静佳 議員(自民)
埼玉県は、10万人当たりの医師数が全国ワースト1位、看護師数が全国ワースト3位です。今回の新型コロナウイルス対策では、医療人材不足が対応の遅れも招きました。従来から人材確保に力を入れていると思いますが、今回の新型コロナ感染の拡大を受けて、医師と看護師の確保をどのように進めていくのか、知事の御所見をお聞かせください。
また、早稲田大学は現学長が医学部新設構想を総長選に掲げ当選され、新設に向けて動いているとの報道などもあります。所沢キャンパスは医学部設置を想定して造られたとも言われていますが、都心回帰が進み、都内での新設との情報もあります。待つだけではなく、新設に向けて県が有利な条件を大学に提示する。コロナ感染の拡大により、医学部設置に対する国の考え方も変わるかもしれません。
埼玉県の医療の発展に御尽力された故野本陽一先生にも、早稲田は医学部設置を前提に所沢キャンパスを新設したので、誘致を頑張りなさいと応援をいただいておりました。人口10万人当たりの医師が一番少ない県として国に設置を働き掛けるとともに、知事からも早稲田大学に医学部の誘致を積極的にしたほうがよいと考えますが、御答弁をお願いいたします。
A 大野元裕 知事
今回の新型コロナ感染拡大を受けて、医師と看護師の確保をどのように進めていくのかについてでございます。
医師数につきましては、将来に向けて増員が必要と考えていますが、新たに医師を養成するには一定の期間がかかります。
そのため、新型コロナウイルス感染症対策といたしましては、当座の対策として県医師会と連携し県内の医師に感染症の診療に必要な専門知識や技術を修得していただくことで、感染症に対応する能力を強化をしてまいりたいと考えております。
また、今議会において御提案申し上げた補正予算案により、人工呼吸器やECMO
の扱いに習熟した医師等
を医療機関に派遣し、重症患者の受入体制を充実することを目指しています。看護師につきましては、感染症に正
しく対応できる看護師を増やすため、各医療機関に感染管理認定看護師を派遣して指導助言を行うほか、県看護協会と連携し、これまで123人の潜在看護師の掘り起こしを行うことができました。
次に、国に医学部設置を働き掛けるとともに、知事からも早稲田大学に医学部の誘致を積極的に行うべきについてであります。
国では、本年8月31日に開催された医師需給分科会において、医学部定員の見直しを令和5年度に先送りした上、医師需給推計への影響について、今後、検討することといたしました。
こうした国の動きを捉え、「医師少数都道府県」に指定された地域や医学部定員が少ない地域については、医学部新設の対策を講じるように国に働き掛けを行ってまいります。
他方、今年2月に早稲田大学に対し医学部設置の意向を問い合わせを行いました。そういたしましたところ、理事会の専権事項のため何も申し上げることはできないとの回答でございました。
引き続き動向を注視し、誘致の可能性を探ってまいります。
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