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掲載日:2023年10月10日
文教委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されました案件は、議案3件であります。
以下、これらの議案に関して行われた主な論議について申し上げます。
まず、第99号議案について、「国際理解教育推進費で3,500万円という大きな額が減額されているが、代替の取組として何か検討しているのか」との質疑に対し、「主な減額は、高校生40人をハーバード大学等に派遣する事業であるが、国内研修で予定していた講演会をオンラインで実施することも含めて検討している。講演会では、オンラインで、ハーバード大学を卒業したアメリカ人青年に、大学で学んだことや留学の意義等について、高校生に向けて語ってもらうことを考えている」との答弁がありました。
また、「県のICT教育をどのように進めていくのか」との質疑に対し、「小・中学校、高等学校及び特別支援学校を通じてICTを活用した教育を行い、県全体の教育の質の向上につながるよう一所懸命取り組んでいく」との答弁がありました。
次に、第105号議案について、「今回の補正予算によりプロジェクターが整備されるが、この機器を活用していくために、どのように取り組むのか」との質疑に対し、「教員の年次研修等において、プロジェクター等のICT機器を活用した実践的な指導ができるよう、指導力の向上に取り組んでいる。また、総合教育センターの職員が学校を訪問して、教員を対象にICT活用の研修を行っている。さらに、これまで整備した学校での好事例を広く周知していくことで、機器の活用を促進していく」との答弁がありました。
このほか、第104号議案についても、活発な論議がなされました。
これらの質疑ののち、武内委員ほか3名から、第99号議案に対する修正の動議が提出されました。
その主な内容は、第99号議案については、第100号議案の否決に伴い、教育長の給与46万4,000円の減額を削除するものであります。
内容については、お手元の修正案により御確認いただきたいと思います。
提案理由として、「第99号議案については、総務県民生活委員会に付託されている第100号議案に基づいた予算が計上されている。第100号議案が総務県民生活委員会で否決されたことに伴い、同議案に基づいた補正予算の部分を修正する修正案を提案するものである」との説明がありました。
続いて、討論に入りましたところ、第99号議案に対する修正案に反対の立場から、「新型コロナウイルス感染拡大の影響による失業者数は205万人にのぼり、会社から仕事を休業させられた人も216万人と言われている。コロナ対策の最前線にいる看護師ですら、医療機関の減収によりボーナスも減額されている状況である。政治家がこれらの方たちに我がこととして寄り添うべきである。教育長等の給与の減額は当然認めるべきである」との意見が出されました。
次に、第99号議案に賛成の立場から、「新型コロナウイルス感染拡大への対応は、今後も長引くことが予想される。県の教育現場においても、コロナ対策として、様々な支出を迫られ、財源を必要としていることは明らかである。教育長として給与を減額し、身を切ることにより、コロナ対策に取り組んでいくという思いを示したものと評価できる」との意見が出されました。
以上のような審査経過を踏まえ、本委員会に付託されました議案3件及び修正案について採決いたしましたところ、第99号議案に対する修正案については、可否同数でありましたので、埼玉県議会委員会規程第14条第1項の規定に基づき委員長においてこれを可決と採決し、第99号議案の修正可決した部分を除くほかの部分、第104号議案及び第105号議案については、いずれも総員をもって、原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。
次に、所管事務の調査として、「校長会等が実施する公的テストの実施状況について」質問が行われました。
その中で、「県として、市町村にどのように関与し、公的テストの広域化を推し進めていくのか」との質問に対し、「校長会等が実施するテストの現状の実態を把握し、課題を整理していく必要があると考えている。その上で、県の方針を示し、市町村と丁寧に協議しながら、広域的なテストについて検討を進めていきたい」との答弁がありました。
以上をもちまして、本委員会の報告を終わります。
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