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掲載日:2020年7月7日

令和2年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(高木真理議員)

新型コロナウイルス感染症第2波を迎える備えとして - 全ての県民に情報を届ける方法について

Q  高木真理  議員(民主フォーラム)

ウイルスのパンデミックから人命を守るという闘いの中で、私たち県内に住む誰もの行動が行政の発する様々な施策、要請、連絡と密接なものとなりました。これは戦争でもない状況下では未経験のものになります。状況はどんどん変わっていきます。新しい情報を早く届けなければいけません。どういう伝達方法を取るか。マスコミ、ホームページ、LINEなどのSNS、郵送、なかなか百点の方法がないのが現実ですが、やはり情報が届いていなかったでは済まされない問題であるのも事実です。
この自粛期間にいろいろな方々から、小池さんはテレビで見るし、神奈川も千葉も知事が出るけど大野さんは映らない、発信力がないよと言われました。テレビに映らないことをリーダーシップのなさと受け止める人もいました。私はキー局のテレビが患者数一番の東京を中心になるのは当然だし、全地域を取り上げられないから大野さんが映っていないだけですと、その都度説明を返しておりました。
しかし、どうでしょう。あるとき気づいたのですが、こうした意見の方々には傾向があり、おおむね年齢が高く、テレビが主な情報源、スマホはあるけれどもネットを自らあまり検索しなそうなタイプでした。そして、こうした方々は、埼玉がどうなっているのか知りたくても情報を取れずに困っていたのです。
確かに、普段の生活であればニュースはテレビでチェックし、手続が必要なタイプの情報は郵送された通知に回答、これで問題ありません。それが、コロナの下ではどうでしょう。感染状況にしろ、自粛中の要請事項にしろ、受けられる行政からの支援にしろ、いつもの方法では埼玉県の情報が得られないのです。知事が自ら積極的にツイッターで情報発信をされる姿勢は、こうした問題を少しでも補おうとされたものと評価しています。
しかし、様々な媒体を目いっぱい活用してもなお伝わらない情報があります。中小企業向け休業支援金のように、申請した方に対して支給する仕組みのお金は、該当者にこちらから郵送で申請書を発送する仕組みではありません。何らかの方法で情報をキャッチした人に支給する仕組みです。せっかく用意した多岐にわたる支援メニューがあること自体、当該当事者が知らないままになる可能性があります。
そこで、伺います。
まず、この情報を全県民に届ける必要があるのに、届かないという問題についてどう考えますか。知事に伺います。
次に、県民生活部長に三点伺います。
一、新型コロナのような時系列で次々更新される情報は、県のホームページが情報集約場所としてはベストであろうと思いますが、そうであれば、このホームページを見れば埼玉県のコロナのことは分かるのだということ自体を全県民に伝えないことには意味がありません。どのようにそれを伝えていくのでしょうか。
二、ホームページについては、なるべく新型コロナウイルス関連の情報を分かりやすく伝えようと御奮闘いただいているのは、サイトの更新状況から伝わってきます。しかし、振り返ると、今回の新型コロナ関連でも情報検索がしにくいことがあったり、自粛要請を解いていくステップが分かりにくかったりと、様々なことがあります。改めて、分かりやすいホームページにするためにどのような取組があるとお考えか、お聞かせください。
三、テレビは見るけどネットは苦手という方々に、埼玉県の情報を伝えるのにテレビ埼玉を通じての情報提供が考えられます。もちろん民間企業ですので放送内容等へのコミットはできませんが、データ放送にある埼玉県の情報コーナーを活用することはできます。現在は県ホームページの新着情報がそのまま掲載されているだけで、コロナ関連の必要情報が伝わる形になっていません。確かに新型コロナ関連は情報量も多いので全部を載せられないのは分かりますが、詳しいことはQRコードでホームページに誘導することにして、重要なことを見出し的に伝えていくことはできるのではないでしょうか。コロナ禍におけるテレビ埼玉の活用につき、御答弁願います。

A  大野元裕  知事

新型コロナウイルス感染症を県民に正しく恐れていただき、その対策や支援を効果的に実施するためには、「県民に届く」情報発信が不可欠であります。
そのため私は常に「正確で迅速な情報発信」、「分かりやすい内容」、「多様な伝達手段の活用」の3点を心掛けてきたつもりであります。
まず、正確性と迅速性ですが、新型コロナウイルス感染症やその支援策のように県民の健康や生命、生活に関わる情報では、これが特に重要です。
そこで、新型コロナウイルス対策本部会議などの重要局面ではもちろん、県内の感染状況や国の動きを捉えては常に、私自身がより正確な情報をマスコミを通じて直接県民に訴え掛けるとともに、より正確な情報をマスコミに取り上げてもらえるよう働き掛けてまいりました。
次に、分かりやすい内容ですが、県ホームページが「分かりにくい」、「情報が見つかりにくい」など御意見を頂いていることは承知をしております。
私も常にホームページを閲覧し、「情報の重要度に優劣をつけて見やすくする」など担当部署に指示をして、工夫と見直しを絶えず行っています。
さらに多様な伝達手段の活用ですが、県民が情報を入手する手段はその年代層やライフスタイルなどにより種々多様です。
そこで、県ホームページを充実するとともに、ご指摘のあったテレビ、ラジオのスポットでの広報、新聞紙面での利用など、県民の耳と目に訴える情報伝達にも力を入れてまいります。
私もSNSを利用して県民に情報提供したり、私自身が広告塔となって様々なテレビ番組で発信するなど、今後もできることは全てやってまいります。
県民の誰一人も情報から取り残されることがないよう、「県民に届く」情報発信に努めてまいります。

A  山野均  県民生活部長

まず、ホームページを見れば埼玉県のコロナのことは分かるということを全県民にどう伝えるかについてです。
ホームページは、大量の情報を一元的に集約化でき、しかもタイムリーに更新できることから、非常に優れた情報発信ツールとなっております。
そこで、県では新型コロナウイルス感染症の最新情報や様々な支援情報、知事から県民への呼びかけなどをここに集約しております。
県の広報紙にスマートフォンで直結できるQRコードを掲載したり、テレビの広報番組などを活用したりして、県民の皆様にこのホームページにアクセスしていただけるよう周知してまいります。
次に、「分かりやすいホームページにするための取組」です。
ホームページは高い情報発信機能を持つ一方、情報量が膨大で更新が随時行われるため、情報が探しにくい、分かりにくいなどの短所もございます。
そこで、県ホームページでは、まず4月以降の感染症拡大期には緊急性を重視し、3密の回避、学校の休校、支援金の情報などをトップページに大きく掲げるなどの工夫を行いました。
また、感染が落ち着いた6月には情報を整理し体系化して提供するため、「新型コロナウイルス感染症総合サイト」を設け、これもトップページに掲載しております。
更に7月には、AI技術を活用し、対話形式で必要な情報を簡単に探せる案内サービスも開始する予定です。
今後とも利用者の御意見をお聞きしながら、使いやすく、分かりやすいホームページとなるよう、絶えず見直しを行ってまいります。
次に、コロナ禍におけるテレビ埼玉の活用についてです。
議員お話しのデータ放送は、テレビを見ながらリモコンのDボタンを操作して、画面に文字で情報を表示する方法です。
簡単に利用できる反面、文字情報を限られたスペースの中で伝えるため、ホームページのように詳細な情報提供は困難です。
議員からは重要なことは見出しで伝え、QRコードでホームページに誘導する方法を御提案いただきました。早速、株式会社テレビ埼玉と協議してまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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