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掲載日:2022年10月13日
Q 細田善則 議員(自民)
まず、情報発信の強化。
日中、埼玉県にいらっしゃった海外観光客に、「この後はどこに行くの」というふうに尋ねると、「埼玉の夜というものはそもそも情報がないからよく分からない。たくさんネットにレビューがある東京のスポットに行くよ」と言われます。幾ら外国人観光客でも、安全なこの日本だといえども、夜出掛けるところはネットなどで評判や料金などをしっかりリサーチをして行くものです。
それでは、県の観光サイトのちょこたび埼玉で英語で「ナイト」と検索して真っ先に出てくるのは「秩父ナイトフェスティバル」、御存じ秩父の夜祭がヒットし、これでは開催している数日以外は行きようがありません。同様に、世界最大の口コミサイト、トリップアドバイザードットコムで埼玉のナイトライフという項目があるんですが、そこを調べると大宮の普通のバーが1位、新都心にあるライブハウスが2位、そしてもう1個、大宮にある猫のマークのカラオケボックスが3位という、こういうひどい状況で、こんな状況では海外観光客にとって埼玉は夜過ごすという選択肢はほぼないと言えるでしょう。
次に、夜間観光のコンテンツ育成支援について。
東京に比べ、夜間の出歩きが少なく、観光消費が弱いことがビッグデータの分析から明らかになった大阪府では、伝統文化などを取り入れた夜間公演のプログラムを立ち上げる、そんな企業、団体に2分の1補助で1,500万円までの補助を行う。そして、きちんとその後、収益で自立化をさせるというナイトカルチャー発掘創造事業が行われています。埼玉の夜でも安心・安全なエンターテインメントが増え、きちんと観光客をつかんでくれれば、宿泊数の増加など消費額の向上が見込めます。
最後に、ナイトメイヤーの選任。
世界の観光都市ではナイトメイヤー、夜の首長というポストが設置され、日本でも東京や沖縄で有名なミュージシャンが就任し、活用の動きが出てきております。肩書きはメイヤーとはいえ、行政的な権限を持つわけではなく、地方創生で成功するまちづくりに必ずいると言われるキーパーソンのような位置付けになるというふうに思います。アムステルダムでナイトメイヤーのサミットも開かれ、まちづくり、治安、ドラッグ問題など、普通の国際サミットとは違う議論がされたそうです。
先ほどの情報発信、そして夜間の観光の支援、ナイトメイヤー、それぞれの取組に対する見解と導入に向けた検討状況を産業労働部長にお伺いをいたします。
A 加藤和男 産業労働部長
まず、情報発信についてでございます。
多くの外国人観光客に埼玉の夜の観光や娯楽を楽しんでもらうためには、情報発信が重要です。
県ではこれまでも、秩父夜祭や寄居玉淀水天宮祭、飯能市のメッツァビレッジの光のイベントといった夜楽しめる観光素材を「ちょこたび埼玉」の英語版などで発信してまいりました。
また、ラグビーワールドカップ2019日本大会に合わせて作成した英語版パンフレットでは熊谷駅や大宮駅周辺のバーなどの紹介も行っております。
本県には、さいたま新都心のけやきひろばイルミネーションや東武動物公園のサマーナイトZOOなど取り上げるべき情報が数多くあります。
今後は、市町村との情報交換を通じて素材の掘り起しを行い、「ちょこたび埼玉」などで積極的に情報発信を行ってまいります。
次に、夜間観光の支援についてでございます。
ナイトタイムエコノミーの促進に当たっては、夜間に営業を行う民間事業者の主体性と活力をいかに引き出し、持続させるかが重要と考えます。
大阪府では、外国人観光客も楽しめる音楽とアクロバット、アニメーションなどを組み合わせた公演などに補助を行っております。
また、東京都では、外国人観光客の夜間における観光ニーズを調査しております。
こうした取組の状況や効果を参考にしながら、支援策のあり方について研究してまいります。
最後に、ナイトメイヤーについてでございます。
ナイトタイムエコノミーの促進を図るナイトメイヤーは、渋谷区や沖縄市で導入が進められておりますが、ふさわしい役割や導入の効果などの課題があると伺っており、本県への導入については課題の整理が必要です。
ナイトタイムエコノミーの促進は、埼玉の新たな観光の魅力を生み出すことから、市町村や民間事業者と意見交換を行いながら支援のあり方について研究してまいります。
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