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掲載日:2022年10月13日
Q 細田善則 議員(自民)
道路交通法第38条では、車両等は横断歩道で横断しようとする歩行者がいるときは、横断歩道の直前で一時停止し、かつその通行を妨げないようにしなければならないとあり、違反した場合、点数は2点、反則金は普通車であれば9,000円と定められた違反であります。しかし、現実に止まる車両は少なく、県民からも信号機のない横断歩道では止まってくれないので渡れない。だから、信号機を付けてくれという要望になります。海外観光客からも同様の苦情があると聞いております。
信号がない横断歩道で止まる割合を2018年にJAFが全国1万1,019台を対象に実施した、そんな調査によれば、1位は長野県で58%、2位、静岡県の39%の車が高い割合で止まり、我が埼玉県は22位で全国平均の8.6%を下回る7.8%しか止まりませんでした。
私は、このデータで何がショックだったかといえば、埼玉県が全国平均を下回っていること以上に、地域によって、地域の習慣によって大きなばらつきがあるということに尽きます。この都道府県のばらつきを見れば、埼玉県もこれから独自の努力を積み重ねることによって、今からでもドライバーの習慣を変えることができるのではないかと信じております。
例えば、事故の数が多い愛知県警では、12度の角度を付けた鋭角の横断歩道というものを考案し、歩行者の視認性を向上させ、事故が半減したとも聞いております。本県としても、国の道路交通法の改正を待つだけではなく、県民の習慣、意識を変えることを目指すべきです。交通違反の抑止で最も効果的だと言えるのが、やはり取締りによる罰則であろうと思います。歩行者の優先について、県民がより一層この違反は犯すまいと思うような取締りの強化の必要性があると考えますが、警察本部長にお伺いをいたします。
A 高木紳一郎 警察本部長
議員ご指摘のとおり、JAFが昨年10月に公表した「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」によりますと、全国平均の停止率が8.6%のところ、当県は7.8%であったと承知しております。
県警察では、横断歩道における歩行者優先意識の定着を図るため、横断歩行者妨害違反の交通指導取締りや、歩行者優先を認識させるような広報啓発活動を県下全体で実施しているところであります。
更に、ラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピック開催に伴う訪日外国人増加を見据え、昨年8月から会場付近の13路線を「歩行者ファースト路線」に指定し、重点的な対策を講じております。
特に、交通指導取締りについては、横断歩行者妨害違反を本年8月末現在1万2,422件検挙しており、前年同期と比べて455件増加となっているなど、取締りの強化を図っているところでございます。
今後も、横断歩道における歩行者優先意識の定着を図るため、広報啓発活動を含め、交通指導取締りを強力に推進してまいります。
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