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掲載日:2024年10月8日
Q 秋山文和 議員(共産党)
旧県立小児医療センターの新都心移転に当たり、患者、家族らの強い要望を受け、知事は病院の一部機能を残すと表明されました。しかし、同センター跡地には要望の強かった入院や救急の機能は残らず、県立小児医療センター岩槻診療所が約1年3か月ほど開設され、今年4月に医療型障害児入所施設「カリヨンの杜」が整備されました。現在、県の支援として同施設に土地、建物の5年間の無償貸与、医師1人、看護師3人の派遣が行われているところです。
先日、カリヨンの杜を視察いたしました。施設は常勤医師4人と非常勤医師3人、看護師21人で運営されていました。開所間もないため、重度の障害児の入所を少しずつ受け入れているとのことでした。運営法人の役員は、県の支援に感謝しつつ、今は主に県立小児医療センターからの紹介された子供の外来診療を行っているが、今年の秋からはそれ以外の子供も受け入れたいと話していました。外来診療を拡充する意向は重要だと考えます。
そこで質問します。周辺に住む患者家族は、今でも入院や救急などの病院機能を強く要望しています。この間の経緯からも、県は施設の移行も踏まえつつ、将来的には入院や救急の機能を目指して支援を強化すべきです。少なくとも、施設の要望があれば、現在の支援は今後も継続すべきと考えます。以上2点、知事の答弁を求めます。
A 上田清司 知事
将来には入院や救急機能を目指して支援を強化すべきについてでございます。
カリヨンの杜は医療的ケアが必要な重度の障害児などを受け入れる、病院機能を持った医療型障害児入所施設でございます。
小児医療センターなどの急性期の治療を終えた患者が在宅医療に円滑に移行するための入所によるトレーニングや、在宅移行後の外来診療を行っております。
また、介護を担う家族の負担を軽減するために一時的に患者を預かるサービスも行っております。
一方、カリヨンの杜を受診している患者の容体が急変した場合入院を受け入れており、4月の開所以来現在までに8人が入院をされております。
旧岩槻診療所では外来診療のみで入院対応はしていなかったことから、カリヨンの杜の整備によって新たに入院機能が拡充したというふうになります。
患者家族からは「救急搬送で受け入れてもらって本当に助かった」というお話も伺っております。
また、特に重篤な患者の場合は3次医療機関である小児医療センターに搬送しており、これまで救急車で5件、小児医療センターのドクターカーで4件搬送しております。
こうした小児医療センターとカリヨンの杜との連携に関しては、より円滑な患者の受入れのために定期的に打合せも実施しております。
このように、小児医療センターとカリヨンの杜とは役割を分担した上で緊密な連携ができており、患者の容体の急変に対応できる体制は整っております。
このため、医療型障害児入所施設として十分な機能を果たしているものと考えております。
次に、現在の支援は今後も継続すべきについてでございます。
カリヨンの杜が使用している土地及び建物は、契約では5年間無償で貸し付けておりますが、協議の上更新可能になっております。
また、職員の派遣については、事業者を募集した際の要項では当分の間職員を派遣することについて協議に応じることになっています。
そのため、協議があった場合、施設の健全な運営が図られるよう対応を検討してまいります。
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