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掲載日:2023年12月1日
Q 美田宗亮議員(自民)
埼玉県と千葉県の間を流れる一級河川江戸川に架かる橋の数は非常に少なく、三郷市と流山市の間に架かる流山橋については朝夕を中心とした激しい渋滞が生じており、この橋を渡るのにひどい時には1時間以上かかることもあります。
現在、この流山橋の上流に計画されている(仮称)三郷流山橋 ―以下、仮称は省略します― は、つくばエクスプレス沿線各地で整備が進む新たな市街地を相互に連絡する広域幹線道路、(通称)都市軸道路の一部を形成し、流山橋の渋滞緩和にも寄与する橋りょうであります。
三郷市では、つくばエクスプレスの開業により都心に直結するとともに、大型ショッピングモールもオープンし、人口増加と併せて多数の企業が立地するなど都市化が進み、江戸川を行き交う交通量も増えている状況です。このため、埼玉県と千葉県境に新たな橋りょうを建設し、スムーズな交通が確保されることによる経済波及効果、いわゆるストック効果については地元地域のみならず、県全体としても非常に大きなものになると考えております。
また、商業のみならず、都市農業の発展にも寄与します。三郷市を含むJAさいかつ管内、3市1町の経営耕作面積は約1,880ヘクタールであり、都市農業が盛んに行われております。交通利便性が向上すれば、更に地域間の交流が進み、地域農業や6次産業化などの発展に大きく貢献するものと期待しております。さらに、将来的には三郷流山橋から中川を越えて東埼玉道路までつなげられれば、県南東部全体の活性化が図れると考えております。そのためにも、まずは三郷流山橋の整備が不可欠です。
先日、私は三郷市長をはじめとする地元要望団体に山下県議とともに同行し、有料道路事業を導入し、三郷流山橋の早期供用化を上田知事に要望させていただきました。また、三郷流山橋に近接する常磐自動車道の三郷料金所スマートインターチェンジは、現在、水戸方面のみにアクセスできるハーフインターとなっております。三郷市では、このスマートインターチェンジを三郷流山橋の整備に合わせ、東京方面へのアクセスも可能とするフルインター化を希望しており、実現すれば地域のポテンシャルを大幅に向上させることが期待できます。このことからも、国に対して三郷料金所スマートインターチェンジのフルインター化の早期実現を働き掛けることについても要望させていただきました。
以上を踏まえ、県は有料道路事業を導入し、三郷流山橋の早期整備を図るべきと考えますが、現在の進捗状況と今後の見通しについて、また併せて、三郷料金所スマートインターチェンジのフルインター化について県はどのように取り組んでいくのか、県土整備部長にお伺いをいたします。
A 西成秀幸 県土整備部長
まず、(仮称)三郷流山橋の整備についてでございます。
(仮称)三郷流山橋は、千葉県と共同して事業を進めており、平成25年度から事業に着手しております。
これまでに、橋りょう本体や取付道路の設計、用地測量などを実施し、平成28年3月から用地買収に着手したところです。
現在の進捗状況でございますが、用地交渉には県の用地担当職員に加え土地開発公社も活用し、用地買収率は55%となっております。
引き続き、地元の御協力を得ながら用地買収を進めていくとともに、順次工事に着手してまいります。
今後の見通しでございますが、議員お話しのとおり、地元三郷市から「早期供用を目指し、有料道路事業の事業化を図る」旨の要望をいただいております。
有料道路事業制度は、通常の道路事業に比べ事業費の集中的な投資が可能となり、早期の工事完成が図られますが、制度の導入には採算性確保はもとより、地元の皆様の御理解が重要であります。
有料道路事業制度導入の検討も含め、引き続き、地元の皆様の御理解、御協力をいただきながら、(仮称)三郷流山橋の早期の供用を目指してまいります。
次に、三郷料金所スマートインターチェンジのフルインター化についてでございます。
スマートインターチェンジは、地元自治体が設置の意思を表明し、国からの連結許可を得て、国や高速道路会社と連携して整備を行うものです。
現在、地元三郷市では、三郷料金所スマートインターチェンジのフルインター化に向けて、国などの関係機関との協議を進めております。
県としては、三郷市の意思を尊重し、これまでのスマートインターチェンジに関するノウハウを生かして、市に対する技術的な助言や関係機関との調整などの支援に努めてまいります。
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