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掲載日:2019年6月26日
Q 須賀敬史議員(自民)
私の地元蕨市には、日本で、そして北半球で最も早く収穫できることで有名な、わらびりんごが栽培されています。皆さん、御存じでしょうか。残念ながら、余り知られておりません。市内の農家が20年かけて研究開発し、誕生させました。
本当にあります。蕨市制50周年を機に、わらびりんごを後世に残そうと、苗木の頒布などの活動が行われています。
わらびりんごは、小ぶりで酸味が強いため、ジュースやジャム、デザートなど加工品に適しています。そのため、県内の飲料メーカーなどと連携し、わらびりんごサイダーが開発されました。このわらびりんごサイダーを昨年の市内のイベント、機まつりで販売したところ大好評で、2日間で約2,000本が完売しました。
大盛況です。地域資源となる農産物を加工することにより、そのまま販売するよりも多くの方に知ってもらい、応援キャラクター、わらびりんご姫も登場し、メディアにも取り上げてもらうといった地域の盛り上がりに大きく貢献をしてきています。
埼玉県には、このわらびりんごのような地域の特徴のある農産物、魅力ある地域資源がたくさんあります。各都道府県は、地域振興につながる農林水産物等を地域産業資源として指定していますが、埼玉県でも、平成28年1月現在で74の農林水産物が地域資源として指定されています。近年では、生産者と加工業者との連携により収益力を高める、農業の6次産業化が地域活性化の取組として注目されています。これらの取組は、生産する農家の所得アップだけでなく、地域ブランドによる地域振興という意味でも大きな可能性を持っていますが、それぞれの地域資源単体では知名度や話題性に乏しい面があり、苦戦を強いられているのが現状です。
そこで、幾つかの市町村が持つ地域資源を組み合わせて新たな加工品を作り出したり、販売するときの包装用品として県産の和紙や布織物を使ったりと、工夫の余地はまだまだあると考えます。そのマッチングや県内外へのPRの場を作ることに県が更に積極的に取り組むべきと考えますが、農林部長の御所見をお伺いします。
A 河村 仁 農林部長
議員お話のとおり、いくつかの市町村がもつ、わらびりんごのような地域資源をマッチングさせることや、県内外へのPRの場を作ることは地域活性化の上から重要であると考えております。
まず、いくつかの市町村がもつ地域資源のマッチングについてですが、県では県下の農業者、加工・流通業者、販売事業者などが一堂に会し、新商品開発などのマッチングを行う交流会を開催しております。
その結果、例えば、入間市の茶生産者と越生町のゆず生産者の「狭山茶」と「ゆず」を活用した「柚子入り狭山茶」が誕生いたしました。
また、県が派遣したデザインの専門家の支援を受け、加須市の養蜂業者が蜂蜜のパッケージに武州正藍染を使用し、高級感のある贈答品として商品化いたしました。
次に、県内外へのPRの場を作ることについてですが、県では毎年2月に、さいたまスーパーアリーナで埼玉りそな銀行と共催で県内最大規模の農業と食品に関する大商談会を開催しています。
平成27年度は県内外から3,000人を超える食品関連のバイヤーなどに御来場いただき、1,300件の商談が行われました。
この商談会がきっかけとなり、例えば、県内の和牛生産組合では焼き肉店やレストランなど外食産業との契約につながりました。
また、ヨーロッパ野菜の生産団体は都内のホテルやカフェレストランでの採用が決まりました。
今後とも、マッチングや商品PRの場を充実させ、県内農産物など地域資源を活用した地域活性化に取り組んでまいります。
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