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掲載日:2019年6月26日
Q 須賀敬史議員(自民)
若者が就職した会社に定着せず、辞めてしまう割合が高くなっています。厚生労働省の調べでは、就職後3年以内に会社を辞める割合は、大卒で32.3パーセントに達しています。いつの時代でも、「最近の若者は我慢が足りない」などと言われますが、この原因を全て若者のせいにしてよいのでしょうか。
社会に出るまでに自分に合った仕事を見つけられなかったり、仕事が自分に合っていないミスマッチがあったり、あるいは就職先の労働実態等の情報を十分に得ないままで就職したことなども、大きな要因になっています。このため、早い段階からキャリア教育を進めて、若者に職業観を養わせるとともに、本格的な就職活動を始める前に、企業で実際に仕事を体験し、自分の適性や強みを知り、将来の方向性を考えさせるインターンシップがとても重要になってくると考えます。
平成25年6月に閣議決定された日本再興戦略においては、我が国の将来を担う若者全てが、その能力を十分に伸ばし、世界に勝てる若者を育てることの重要性に鑑み、インターンシップに参加する学生数についての目標設定や、キャリア教育から就職まで一貫して支援する体制の強化、インターンシップ活用の推進等が提言されています。
本県でも、大学生のインターンシップ推進事業を進めていますが、学生の目は、とかく大手や有名企業に向きがちです。しかし、県内には高い技術力や人材育成にたけた企業は多くあります。それらの企業の良さ、強みを学生たちにもっとアピールするための支援をし、学生の選択肢や可能性をも広げていくのも県が行うべき就業支援だと考えますが、産業労働部長の御所見を伺います。
A 立川吉朗 産業労働部長
大学生の選考開始が6月1日に前倒しされた今年の就職活動は、人手不足感の強い企業の採用意欲が高く、学生優位の売り手市場となっています。
こうした中、県では東京の大企業に目が向きがちな大学生に、県内企業に関心を持ってもらえるよう様々な取組を行っております。
まず、インターネット上の情報サイト「彩の国はたらく情報館」において、県内中小企業の魅力紹介やインターンシップなどの情報を発信しております。
サイト内の「県内企業魅力紹介システム」には現在921社の企業情報を掲載し、その内91社については動画を使った魅力発信も行っております。
また、今年度は「大学生のための県内企業魅力発見事業」を新たに実施しております。
これは、企業の社員が大学に出向いて授業を行うとともに、学生が企業を訪問して若手社員にインタビューした結果をまとめた冊子を作成いたしまして、県内企業で働く魅力を学生に伝えようとするものでございます。
さらに、本県では大学生インターンシップ事業を実施していますが、議員御指摘の県内企業の良さや強みを学生にアピールするためにも有効な手段であると考えております。
平成27年度には、ホームページ上で企業と学生のマッチングが迅速に行えるシステムを構築いたしました。
これにより、企業や学生の登録数は約40パーセント増加し、306人の学生が68社の企業・団体でインターンシップを実施いたしました。
このシステムではインターンシップ募集情報のほかに、企業PR欄があり、企業が自社の魅力をアピールしております。
また、今年度から県内企業を対象に「課題解決型の長期インターンシップ」も実施することといたしました。
これは、大学生が大学の教員のサポートを受けながら、社員と一緒になって新商品の開発など、企業の課題に取り組むものでございます。
これにより、学生はより実践的な課題解決力を身に付けることができます。企業の側では大学生のアイデアなどを事業改善につなげるとともに、企業の魅力をピーアールすることができます。
今後も経済団体や大学等と連携し、大学生インターンシップの充実を図り、県内中小企業の魅力発信を積極的に支援してまいります。
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