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掲載日:2024年3月15日
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この法人は、障がい児・者に対し、自立生活のための支援事業を行い、障がい児・者の就労、社会復帰の実現に寄与することを目的に活動しています。
令和6年2月27日、当法人が運営する知的障がい者就労継続支援B型事業所である滑川町の「トゥッティフォルテ」と嵐山町の「トゥッティソナーレ」をそれぞれ訪問しました。
当法人では、障がいを持った約15名の利用者が手織りを中心とした創作活動を行い、衣類やバッグ、布小物などを制作・販売しています。
この日は利用者さんが、「裂き織り」「さをり織り」「刺繍」などの創作活動を行っている様子を見学させてもらいました。
まず初めに当法人が平成24年に滑川町に開設した「トゥッティフォルテ」を訪問しました。
ここは当法人が設立時からメインで創作活動を行っている事業所で、主に「裂き織り」と呼ばれる織物の制作を行っています。
「裂き織り」とは、着なくなった着物を裂いて糸状にし、織り上げる伝統的な織物です。
トゥッティフォルテでは、中古の着物屋さんから仕入れたというアンティーク着物を用いて、卓上の織り機を使い、個性豊かな作品を織り上げていました。
ここでは裂き織りの他にも、利用者さんそれぞれの得意分野や個性を活かし、刺繍やミシンなど様々な作業で織物の制作を行っていました。
続いて、当法人が令和4年に嵐山町に新しく開設した「トゥッティソナーレ」を見学させてもらいました。
ここでは専用の手織り機を使い、「さをり織り」と呼ばれる織物を制作していました。
「さをり織り」とは、糸と糸で織る最も簡単な「はた織り」のひとつで、機械で作った織物とは異なり、織る人の感性にまかせてあえて抜けやムラを作り出すことにより、味わい深い織り地が完成するのが特徴です。
トゥッティソナーレでは糸の色や模様など、利用者さん感性に任せて織り地を作り、ワンピースやストール、帽子などを制作していました。
またトゥッティソナーレには、利用者さんが制作した商品や、インドやネパールなど世界各地から取り寄せた手工芸品を取り扱うフェアトレードショップがあります。
ここでは、労働の対価として適正な価格を支払うことで、安く買いたたかれることを防ぎ、生産者の自立を目指すことを目的としています。
「トゥッティフォルテ」と「トゥッティソナーレ」それぞれで制作する作品は、色やデザインなどを利用者さんの裁量に任せていることが多く、スタッフから口出しをすることはほとんどないと言います。
また、特に作業のノルマはなく、利用者さん思い思いのペースで自由に作業をしているそうです。
今回我々が見学した際、利用者さんがそれぞれの個性や創作能力を発揮し、熱心に創作活動に打ち込んでいる姿が特に印象的でしたが、このような自由に創作活動ができる環境が大切なのだと感じさせられました。
法人施設長の笛木さんは法人の今後について、「障がいのある人が作った作品だから買ってもらうのではなく、安価で高品質なものを提供する『トゥッティフォルテ』というブランドの、魅力ある商品だから買ってもらうようになることを目指しています。」とおっしゃっていました。
(写真はそれぞれ理事長・施設長の笛木さん親子)
利用者さんの持つ個性を引き出し、創作活動を通じて一人ひとりの自立を目指し、支援をしているトゥッティフォルテ。
活動内容にご興味を持たれた方は是非下記の法人データをご覧ください。
滑川町・嵐山町にて活動をしております特定非営利活動法人トゥッティフォルテです。
トゥッティフォルテ・トゥッティソナーレでは、ハンディキャップを抱えている利用者さんの活動に「価値」を付け、個性を活かした世界に一つしかないオリジナルの作品を作り、販売しております。
この作業は利用者一人一人の可能性を広げ、自信につながっていく一歩だと信じています。
私たちはこれからも、利用者が社会の一員として自立していくことを目指していきます。
一緒に創作活動を行いたい方、トゥッティフォルテの製品やフェアトレード製品を見てみたい方大歓迎です。ぜひ、ご連絡ください。
名称:特定非営利活動法人トゥッティフォルテ(「埼玉県NPOコバトンびん」のページへリンク)
住所:埼玉県比企郡滑川町大字月輪959番地5
ホームページ:tutti-forte.jp
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