トップページ > 県政情報・統計 > 県概要 > 組織案内 > 企画財政部 > 企画財政部の地域機関 > 川越比企地域振興センター東松山事務所 > 県民生活 > 県民生活担当の業務 > 特定非営利活動法人フードバンクよしみ・かわじまを訪問しました。(令和3年度)
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掲載日:2022年10月12日
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この法人は、フードロスの解消に取り組むと同時に「食」のセーフティネットの仕組みをつくることで、小さな「助けて」の声を早い段階でキャッチし、生活の立て直しを図るきっかけとなることをめざし、地域住民、NPO、社会福祉法人、一般企業、行政など、立場を超えた連携によるフードバンク活動をおこなうことを目的に活動しています。
当法人は、令和3年6月に設立された比較的新しい法人で、吉見町・川島町を中心にフードパントリーやフードドライブの活動を行っています。フードパントリーとは食品の無料配布支援活動のことで、フードドライブとは家庭で余った食品を回収する活動のことです。
令和3年11月27日、川島町コミュニティーセンターで開催されていた、食品無料配布(フードパントリー)の様子を取材しました。
この日配布されていたのは、フードドライブで一般のご家庭から寄付のあった食品、企業から寄付のあった飲み物やパン、農家の方からいただいたというお米、にんじんや大根などの野菜でした。これらの野菜は、形が悪かったり、サイズが小さかったりといった理由で市場に流通させられないものとのことでした。
フードパントリーは予約制で、この日は、事前に予約をした15組ほどが来ていました。法人代表の佐藤さんによると、コロナ禍で困窮している非正規雇用の方や、両親の介護等で働けない方などが参加されているようです。比較的子連れの家族が多く、子どもたちが嬉しそうにお菓子を受け取っている姿が印象的でした。
当法人は現在、川島町と吉見町で交互に月1回のペースでフードパントリーを開催していると言います。
約1か月後の令和3年12月25日には、吉見町の西部ふれあいセンターでフードパントリーが開催されました。
この日はクリスマスということもあり、NPO法人「チャリティーサンタ」から頂いたという絵本や児童書を子どもたちにプレゼントとして渡しました。
また、事前についたもち米を、切り餅としてパントリー当日に配布しました。このもち米は、農家の方から寄付していただいたものとのことでした。
この日は、高齢の方から子どもまで、32組ほどが来られたとのことです。精力的にチラシ配りなどの情報発信をしていることもあり、フードパントリーを開催するたびに参加する方の数は増えているそうです。
このようにフードバンク活動は、企業やNPO法人、農家の方から一般の方まで様々な方々のご協力の上で成り立っていると代表の佐藤さんは言います。
代表によると、定期的に活動を続けていくために、配布する食品を集めるのも一苦労とのことです。最近では、川島町に工場を構える敷島製パン株式会社より食パン等の寄付をいただいているようで、非常にありがたいとおっしゃっていました。また、ご家庭からもフードドライブ活動を通じて、レトルト食品や缶詰など、家で使わずに眠っている食品の寄付をいただいているようでした。
法人のモットーのひとつに「もったいないをありがとうへ」というものがあります。取材を通じて、廃棄されてしまう食品の無駄を減らし、支援を必要とする人に分けるという法人の役割の大きさを感じました。
最後に、法人の今後の目標について伺ったところ、法人の会員数を増やして、さらに規模を大きくしていきたいとおっしゃっていました。また、情報発信をより積極に行い、食品を寄付する人ともらう人、どちらも増やしていきたいとのことでした。
特定非営利活動法人フードバンクよしみ・かわじまの活動にご興味を持たれた方は、是非下記の法人データをご覧ください。
活動を開始して半年近くになりました。フードドライブ、フードパントリーを中心に活動してきましたが、その中で「食品提供依頼」を受けて、毎月食料をお届けする世帯が増えてきています。コロナ禍に加え、エネルギー、食品の値上げが続き、暮らしはますます厳しさを増しています。必要としている方々に、私たちの活動が届くようこれからも活動していきます。
名称:特定非営利活動法人フードバンクよしみ・かわじま(「埼玉県NPO情報ステーション」のページへリンク)
住所:埼玉県比企郡吉見町大字江和井字橋場526番地1
電話:090-8947-7986
ホームページ:https://fb-y-k20210428.jimdofree.com/(別ウィンドウで開きます)
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