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ページ番号:264408

掲載日:2025年3月17日

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第261回簡易アンケート「ケアラー及びヤングケアラーについて」の結果を公表しました

1.調査の概要

(1)調査形態

調査時期:令和6年10月3日(木曜日)~10月9日(水曜日)

調査方法:インターネット(アンケート専用フォームへの入力)による回答

対象者:県政サポーター(3,505人)(うち県内在住(3,248人))

回収率:70.4%(回収数2,467人)(うち県内在住70.2%(回収数2,279人))

回答者の属性:(百分率表示は、小数点以下第2位を四捨五入したため、個々の比率の合計は、100%にならない場合がある。)

  人数(人)(うち県内在住) 比率(%)(うち県内在住)
全体 2,467(2,279) 100.0(100.0)

 

年齢 人数(人)(うち県内在住) 比率(%)(うち県内在住)
16~19歳 11(11) 0.4(0.5)
20~29歳 90(78) 3.6(3.4)
30~39歳 239(213) 9.7(9.3)
40~49歳 439(402) 17.8(17.6)
50~59歳 693(642) 28.1(28.2)
60~69歳 508(470) 20.6(20.6)
70歳以上 487(463) 19.7(20.3)

 

職業 人数(人)(うち県内在住) 比率(%)(うち県内在住)
個人事業主・会社経営者(役員) 243(226) 9.9(9.9)
家族従業(家業手伝い) 14(12) 0.6(0.5)
勤め(全日) 911(824) 36.9(36.2)
勤め(パートタイム・アルバイト) 418(395) 16.9(17.3)
専業主婦・主夫 362(337) 14.7(14.8)
学生 43(36) 1.7(1.6)
その他、無職 476(449) 19.3(19.7)

 

性別 人数(人)(うち県内在住) 比率(%)(うち県内在住)
男性 1,270(1,168) 53.8(53.5)
女性 1,057(982) 44.8(45.0)
回答なし 34(33) 1.4(1.5)

※任意回答(総数:2,361人(2,183人))

(2)調査結果の見方

  • 設問中の( )内の数字及びグラフの中の数字は、回答比率(%)です。
  • 回答比率(%)は小数点以下第2位を四捨五入したため、個々の比率の合計と全体またはカテゴリーを小計した数値が、100%にならないことがあります。
  • 図表中の「-」は回答者が皆無のもの、「0.0」は回答者の比率が0.05%未満のため、四捨五入の結果0.0%となったものです。
  • グラフの中で「n」とあるのは、その質問の回答者の総数を示し、回答比率は「n」を基数として算出しています。
  • 複数回答の質問については、その回答比率の合計は、100%を超える場合があります。
  • 断りのないものについては、埼玉県内在住のサポーターからの回答をもとに算出しています。

2.調査の目的

 令和2年3月に制定された「埼玉県ケアラー支援条例」では、ケアラーを、高齢、身体上又は精神上の障害又は疾病等により援助を必要とする親族、友人、その他の身近な人に対して、無償で介護、看護、日常生活上の世話その他の援助を提供する方と定義しています。また、ケアラーの中でも18歳未満の方を特にヤングケアラーと定義しています。

 ケアラー及びヤングケアラーには、仕事や学業との両立や自分の時間が取れないなど様々な負担があるにも関わらず、社会的に十分に理解されているとは言えず、孤独やストレスを抱えたまま生活している方が多くいます。

 県政サポーターの皆様に、ケアラーに関する認識や支援のあり方などについてご意見を伺い、今後の参考とさせていただくため、アンケートを実施しました。

担当課

福祉部 地域包括ケア課 地域包括ケア担当 電話:048-830-3266(E-mail:a3250-03@pref.saitama.lg.jp)

3.調査結果の概要

「ケアラー」の認知度について

→『知っている(計)』が8割半ば(84.5%)

質問1

あなたは「ケアラー」という言葉を知っていますか。

問1

 質問1にて、「ケアラー」という言葉を知っているか尋ねたところ、「よく知っている」(25.4%)と「ある程度は知っている」(59.1%)を合わせた『知っている(計)』が8割半ば(84.5%)であった。

「ヤングケアラー」の認知度について

→『知っている(計)』が8割半ば(85.8%)

質問2

あなたは「ヤングケアラー」という言葉を知っていますか。

問2

質問2にて、「ヤングケアラー」という言葉を知っているか尋ねたところ、「よく知っている」(28.0%)と「ある程度は知っている」(57.8%)を合わせた『知っている(計)』が8割半ば(85.8%)であった。

自身がケアラー又はヤングケアラーかについて

→「いいえ」が8割強(82.8%)

質問3

あなたご自身は、現在ケアラー又はヤングケアラーですか。または過去にそうでしたか。(あてはまるものすべて)

問3

質問3にて、自分自身が現在ケアラー又はヤングケアラーか、あるいは過去にケアラー又はヤングケアラーであったかを尋ねたところ、「いいえ」と回答した方が最も多く、8割強(82.8%)であった。次いで「ケアラーである(であった)」が1割半ば(14.8%)、「ヤングケアラーである(であった)」が1割未満(3.5%)であった。

家族以外への相談経験の有無

→「ある」が5割強(53.3%)

質問4(質問3で「ケアラーである(であった)」、「ヤングケアラーである(であった)」と回答した方にお伺いします)

ケアの悩みを家族以外の誰かに相談したことはありますか。

問4

質問3で「「ケアラーである(であった)」、「ヤングケアラーである(であった)」と答えた方へ、質問4にて、ケアの悩みを家族以外の誰かに相談したことがあるか尋ねたところ、「ある」が5割強(53.3%)であった。ただし、「ない」も4割半ば超(46.7%)と、半数近くの方が家族以外への相談経験がなかった。

ケアラーに必要な支援・環境について

→「経済的支援」が6割弱(58.6%)

質問5(質問3で「ケアラーである(であった)」と回答した方にお伺いします)

ケアラーに対する必要な支援・環境はどのようなものだと思いますか。(あてはまるものすべて)

問5

質問5にて、ケアラーに対する必要な支援・環境はどのようなものだと思うか尋ねたところ、「経済的支援」が最も多く6割弱(58.6%)であった。次いで、「気軽に休息や睡眠がとれる機会の確保」が5割半ば超(56.5%)であった。

ヤングケアラーに必要な支援・環境について

→「信頼して見守ってくれる大人がいる環境」及び「家事のサポート」が6割半ば超(66.3%)

質問6(質問3で「ヤングケアラーである(であった)」と回答した方にお伺いします)

ヤングケアラーに対する必要な支援・環境はどのようなものだと思いますか。(あてはまるものすべて)

問6

質問6にて、ヤングケアラーに対する必要な支援・環境はどのようなものだと思うか尋ねたところ、「信頼して見守ってくれる大人がいる環境」及び「家事のサポート」が同率で最も多く6割半ば超(66.3%)であった。次いで、「ケア(介護・看護・身のまわりの世話等)のサポート」が6割(60.0%)であった。

家族の介護への備えについて

→「何もしていない」が5割強(50.3%)であった。

質問7

家族の介護に備えて準備をしていることはありますか。(家族の介護の経験がある方は、介護をする前に準備していたことがあるかお答えください。)(あてはまるものすべて)

問7

質問7にて、家族の介護に備えて準備していることはあるか尋ねたところ、「何もしていない」が最も多く5割強(50.3%)であった。次いで、「介護保険制度や介護施設などを調べた」が2割強(20.7%)であった。

「地域包括支援センター」の認知度について

→『知っている(計)』が5割強(53.5%)

質問8

あなたは「地域包括支援センター」という機関を知っていますか。

※地域包括支援センターとは、介護予防サービスの相談など高齢者に関する様々な相談に応じ、必要なサービスにつないだり、権利や安全を守る制度の案内などをしている機関で、各市町村が設置しています。

問8

質問8にて、「地域包括支援センター」を知っているか尋ねたところ、「よく知っている」(20.6%)と「ある程度は知っている」(32.9%)を合わせた『知っている(計)』が5割強(53.5%)であった。反対に、「聞いたことはあるがよく知らない」(29.6%)及び「全く知らない」(16.9%)と答えた方も多く、半数近くは知らないと回答している。

「地域包括支援センター」の役割について

→「知っている」が7割半ば超(76.8%)

質問9(質問8で「よく知っている」または「ある程度は知っている」と回答した方にお伺いします)

あなたは、地域包括支援センターは要介護状態の家族の有無に関わらず、介護が必要になる前でも(介護のことが気になるといった段階でも)相談ができる機関であることを知っていますか。

問9

質問8で「よく知っている」「ある程度知っている」と答えた方へ、質問9にて、地域包括支援センターが介護が必要になる前でも相談できる機関であることを知っているか尋ねたところ、「知っている」が7割半ば超(76.8%)であった。

「介護者サロン」の認知度について

→『知らない(計)』が8割強(83.6%)

質問10

あなたは「介護者サロン」を知っていますか。

※介護者サロンとは、ケアラーの方同士が気軽に集まり、何でも話し合える場です。

問10

質問10にて、「介護者サロン」を知っているか尋ねたところ、「聞いたことはあるがよく知らない」(28.2%)と「全く知らない」(55.4%)を合わせた『知らない(計)』が8割強(83.6%)であった。

家族の介護に対する認識について

→『そう思わない(計)』が6割強(61.5%)

質問11

あなたは、要介護者の介護は、家族で行う方が望ましいと思いますか。

問11

質問11にて、要介護者の介護は家族で行う方が望ましいと思うか尋ねたところ、「そう思わない」(46.6%)と「全くそう思わない」(14.9%)を合わせた『そう思わない(計)』が6割強(61.5%)で」あった。

仕事と介護の両立を図る上での課題

→「テレワークや時短勤務などの柔軟な働き方ができる職場環境がない」が4割強(42.8%)

質問12

あなたが仕事をしながら介護をすることになったとき、仕事と介護の両立のための課題になることは何だと思いますか。(家族の介護の経験のある方は、介護をしているときに課題となったものについてお答えください。)(あてはまるものすべて)

問12

質問12にて、仕事をしながら介護をすることになったとき、両立のために課題になることは何か尋ねたところ、「テレワークや時短勤務などの柔軟な働き方ができる職場環境がない」が最も多く4割強(42.8%)であった。次いで、「時給制労働の場合、介護に時間が割かれると所得が下がってしまう」が3割半ば超(37.6%)であった。

自由意見

質問13

ケアラー及びヤングケアラー支援施策に対して期待することやご意見・ご要望などありましたら、ご自由にお書きください。

<主なご意見>

  • ケアラーの該当者を把握するのが難しいように思います。家庭の中のことはなかなか話していただけないと思うので、どのように入り込んでいったら良いのか検討・研究の必要があると思います。
  • 当人への支援だけでなく、一般的な組織・団体(教育機関や企業)に対し、ケアラーへの接し方やフォローすべき点などの周知や理解が進むとよいと考えます。
  • 一人で抱え込むのではなく、相談できる環境があればよいですね。心の病は見た目ではわからないことが多く、ヘルプがスルーされていることもあるので、周りの知識の向上も必要だと思います。また、学校と地域の情報交換も必要だと思います。
  • こども達がケアに時間を取られて十分に勉強や遊び、友人付き合いができないことはとても気の毒に思います。でも本人たちは気づいていないと思うし、気づいたとしてもケアをやめたりはしない(できない)とも思います。こどもでも大人でも、息抜きができる時間が作ってあげられるような活動をしていただけたらよいかなと思います。
  • 自分の職場では、全く理解が得られなかったので退職した。職場であれば経営者や管理職、学校であれば教員の意識を改革することが第一と思う。どのような良い制度を作っても、現場の経営者や教員の理解や協力がなければ全く利用できない。
  • 要介護認定を受けた時から地域包括支援センターやケアマネジャーからのアドバイスがとても役に立った。そのお陰で「頑張らない介護」をすることができた。
  • 「地域包括支援センター」を知らない人が多いです。私は数年前に職場の研修で知り、同僚や家族に伝えて喜ばれました。知っていても介護認定や認知症の人の事しか相談できないと思っている人もいます。もっとPRが必要だと思います。
  • 家族が介護をするという前提は社会的に見直されるべきだが、本人が家族のケアを望んでしまうケースもあり、きめ細かな対策が必要と思います。
  • 誰かに話を聞いてもらえたら、介護の負担もいくらか楽になると思います。特にヤングケアラーとなると、そのような情報を得難いと思うので、町会単位や学校など地域の見守りの目が大切であり、必要だと思います。
  • 自らが介護を受ける年齢になりつつありますが、具体的な準備等は未実施です。今回のアンケートを機に介護を受ける立場で家族との話し合いや各種の支援制度等の調査をしてみたいと思います。

※上記を含め、計577件の貴重なご意見をいただきました。アンケートへのご協力ありがとうございました。

 

お問い合わせ

福祉部 地域包括ケア課 地域包括ケア担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-4781

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