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掲載日:2022年12月20日
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断熱性、気密性の高い省エネ住宅にすることで家庭からのCO₂を削減することができます。また、光熱費が削減される・住む人の健康につながるなどさまざまなメリットがあります。
建物の断熱効率を上げるためには、窓の断熱性能を高めることが重要です。熱は、夏季においては約70%が窓から侵入し、冬季においては約60%が窓から流出します。
二重窓化によって窓の断熱性能を高めることは、エアコンなどの冷暖房機器の効率性も高まり、節電にもなります。
出典:一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会
図表作成:全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)
断熱性能を高めると、アレルギー性鼻炎や気管支喘息等が改善される傾向があります。
出典:健康維持がもたらす間接的便益を考慮した住宅断熱の投資評価
日本建築学会環境系論文集第76巻 第666号 735-740 2011年8月
※断熱性能の低い家から高い家に転居した人を対象に調査 n=10,2
図表作成:全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)
平成28~30年度に、高齢者の生活の場である特別養護老人ホームの窓を断熱性の高い二重窓に変えるモデル事業を9件実施しました。
1.目的
夏期に住宅に入る熱の約70%が窓から侵入し、冬期には約60%の熱が窓から外に逃げています。既存の窓ガラスを複層ガラスに交換したり、内窓を設置するなどの工事は比較的手軽に実施でき、効果的に建物の断熱性能を高めることができます。昭和から平成の初めに建設された特別養護老人ホームは、窓の断熱対策が十分でない施設が大半を占めています。
そこで、特別養護老人ホームの窓を二重窓化することによって断熱性能を高め、施設の省エネルギー化を図り、得られた効果を広くお知らせすることにより、他の福祉施設や住宅へ二重窓の普及を推進します。
2.事業内容
対象者 :社会福祉法第22条に規定された社会福祉法人
事業内容:特別養護老人ホーム等の原則全ての窓に二重窓※を導入する事業
交付額 :対象経費の1月2日(上限900万円)
事業者には、事業完了年度から3年間、毎年度の光熱費等の報告を求めています。
※ガラス交換、内窓設置、外窓交換
施設番号 |
所在地 |
設置設備 |
施設の定員 |
備考 |
1 |
北本市 |
内窓設置 |
80人 |
28年度 |
2 |
熊谷市 |
ガラス交換 |
30人 |
28年度 |
3 |
横瀬町 |
内窓設置・ガラス交換 |
70人 |
28年度 |
4 |
越谷市 |
ガラス交換 |
100人 |
28年度 |
5 |
さいたま市 |
ガラス交換 |
120人 |
28年度 |
6 |
深谷市 |
ガラス交換 |
60人 |
29年度 |
7 |
上尾市 |
ガラス交換 |
62人 |
29年度 |
8 |
長瀞町 |
内窓設置・ガラス交換 |
99人 |
30年度 |
9 |
鳩山町 |
ガラス交換 |
100人 |
30年度 |
事業者からは、毎年度、導入効果報告書を提出していただいています。
報告書に記載されていた導入効果についてお知らせします。
・防音効果があり、居室内が静かになった。
・防寒性、保湿性が上がった。
・遮熱効果があり、熱中症予防対策効果が高いと感じられた。
・結露対策になり、カビの発生を抑制できた。
・利用者から、快適(室温、騒音等)な生活環境であると好評であった。
・施設訪問者にも明るくきれいだと好評であった。
塩ビ工業・環境協会に設置された「ZEB・ZEHの実現を考える会」(委員長:芝浦工業大学 秋元孝之氏)の活動の一環として、事業実施施設の中の1施設(内窓設置)で、夏季・冬期に実証試験を行いまいた。
その結果、内窓設置の効果として、「窓表面結露の防止」「室内の上下温度差の抑制による室内温熱環境の向上」「冬期において暖房負荷削減による省エネ効果」が確認できました。
左図は、冬期実測期間(10日間)における、ガラス中央及びサッシ中央に結露が発生した時間の割合をまとめたものです。「内窓なし」に比べ「内窓あり」では、結露発生時間が大きく減少し、内窓設置による結露防止効果が確認できました。
出典:塩ビ工業・環境協会「ZEB・ZEHの実現を考える会」の冊子「ZEBの実現のために」
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