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掲載日:2019年9月12日
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経済波及効果のイメージ
なんらかの需要が発生することが始まりとなります。
たとえば、自動車1台の需要が発生したとします。
自動車の需要が発生したので、自動車の生産が行われます。
これにより、自動車の生産が増加します。
生産の増加(経済波及効果)=自動車1台
自動車を生産するためには、その材料や電力などが必要になります。
したがって、それらの生産も増加します。
ほか
生産の増加(経済波及効果)=自動車1台の材料、部品、電力等
部品等を生産するためには、その材料などが必要になります。
したがって、さらに、それらの生産も増加します。
例えば、電力を生産するためには、
などが必要
生産の増加(経済波及効果)=自動車の部品等の材料、部品、電力等
さらにその部品の生産の増加が誘発され、生産の波及は永遠に繰り返されます。
「波及の繰り返し」で見たように、波及は永遠に繰り返されます。
しかし、その大きさは、徐々に小さくなります。
波及効果の大きさ
(左から右へ(波及が繰り返されるにつれて)波及が小さくなっていく様子)
何十回か波及を繰り返すと、波及の大きさは、非常に小さくなります。
それから後も波及は続きますが、その大きさはさらに小さくなります。
つまり、その大きさは無視できるほどになります。
そこで、波及が終わったと考えます。
経済波及効果のうち、直接の生産の増加(直接効果)からの波及を1次波及と呼んでいます。
また、1次波及による生産額の増加分を第1次間接効果と呼んでいます。
これらの繰り返しにより増加した生産額の合計が、経済波及効果です。
上の経済波及効果によって生産が増加すると、そこで働く人の所得もその分増えます。
増えた所得で、買い物をすることにより、様々な製品の購入額が増えます。(需要の発生)
その需要が、上の「波及の繰り返し」のように、波及が無くなるまで、次々と波及していきます。
この所得増加による需要の増加とそれによる波及を2次波及と呼びます。
その合計が経済波及効果となります。(第2次間接効果)
これまで見てきた生産額の増加分、
直接効果+第1次間接効果+第2次間接効果
が、経済波及効果となります。
(第1次間接効果までの合計としているものもあります。)
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