ページ番号:44920
掲載日:2014年3月31日
男女共同参画週間イベント 参加型演劇「私の人生、ご意見募集中」
日時 |
平成25年7月21日(日曜日) 13時30分から15時30分
|
場所 |
埼玉県男女共同参画推進センター(With You さいたま) セミナー室 |
参加者 |
82名
|
内容
見る人も参加できる演劇を通じて、男女共同参画の様々な課題について考えました。
参加型演劇「わたしの人生、ご意見募集中。」作・演出・出演 演劇デザインギルド
就活がうまくいかず落ち込む彩子。母やNPOで働いている兄が意見するが事態を打開できない。そんな彩子がようやく内定をとり働き始めた。ところが就職した会社はいわゆるブラック企業だった。 疲れ果てて、退職を考える彩子。悩む彩子に「3年は勤めなきゃ」という母。とうとう彩子は家に引きこもってしまう。夫の協力も得られず、「私の育て方が間違っていたの?私の人生ってなんだったのよ!」と嘆く母。
さて、ここからが参加型演劇のだいご味。
さっそく、「私ならこう言います」と出てきてくれた観客がブラック企業をやめようかどうか悩む彩子さんに、母として助言する役に挑戦しました。その後も、就職支援の情報提供や、職場で押しつけられる仕事をどうやって断るか、子育てに邁進してきた母親への励まし、大人になるのが怖いなど、年齢・性別・立場が異なる多様な観客が、思い思いに発言し、参加していきました。
就活で落ち込む彩子さん
ある会社に合格して喜ぶ彩子さん
ブラック会社でへとへとに
参加者が飛び入り演技
◆主な出演者(デザインギルド所属)
- 竹森茂子
俳優・演劇デザインギルド理事・健康運動実践指導者・女性のからだ自立教室主宰。からだとことばを繋いで、演劇ワークショップを通し、様々な現実と向き合っている人たちと共に考え表現するワークショップを展開中。
- 花崎攝
俳優・演劇デザインギルド専務理事。劇団黒テントでアジアの民衆演劇の手法に出会う。特に障がい者や女性、子どもなど社会的に弱い立場にある人とのワークショップ活動を多数主宰。武蔵野美術大学非常勤講師。
- 福原忠彦
立教大学で故如月小春氏に師事。教育と演劇について学ぶ。2006年、水俣市で胎児性水俣病患者と障害者の演劇づくりを現地駐在員としてサポートしたことを機に、地元の葛飾区で住民と演劇ワークショップを始める。
- 中村麻美
早稲田大学第一文学部在学中よりアートスペースの運営について学ぶ。卒業後、2005年から世田谷パブリックシアターの学芸にて、ワークショップ活動を主に担当。退職後2012年から演劇デザインギルドに所属。現在、横浜市内にある精神障害者の通所する福祉施設に勤務。福祉など、さまざまなフィールドにおける演劇ワークショップの可能性を模索中。
協力・出演 山岸法子、伊藤摂未
参加者の声
本日の出演者の誰の立場に共感しましたか?
【彩子さんに共感】
- 彩子に共感仕事で追い込まれる(僕の場合は勉強ですが)と、ああなってしまう。(10代男性)
- 私も就活中で、彩子さんの気持ちが理解できました。全く同じ考えです。(20代女性)
- 自分も働く社員の身なので、先輩から仕事を積まれていくシーンはとても共感しました。 また、今、正社員で20年同じ会社で働いていますが、この仕事を続けていていいのか、 他の仕事をしてみたいと悩むこともあるので、彩子ちゃんの悩みがとても身近に感じました。
- 就活で面接までこぎつけないことが数度あった時、自分のどこがいけないのか何が足りないのかと思ったことがあったので、彩子さんが自分に自信を失くしていく姿と自分が重なりました。(50代女性)
【兄に共感】
- 自分も自分の好きな仕事をやってみたい(10代男性)
- 給料が安くても自分のやりたい仕事をして社会に貢献できて、自分自身が満足できる人生を求めているから。 私もそうなれたらいいなあと。(20代女性)
【彩子の母に共感】
- 私は大学3年生でこれから本格的に就活が始まっていきますが、 正社員として安定した企業で勤めてほしいのはどんな親でもそれは望んでいると思うからです。(20代女性)
- 自分の子どもが出来て、子育てや親の与える影響について、 いろいろ日々考えているところで、身につまされました。(30代女性)
- おせっかいの多いお母さん。社会人として自立しようとしているので、本人を尊重してほしいです。(50代女性)
- 子育て中心の生き方をしている彼女に友人として言いたいことがあります。(50代女性)
【その他】
- 正直誰にも共感できませんでした。世代間ギャップなのかもしれない。価値観、思考の違いなのか。精神、身体を壊すような働き方はおかしいと思います。(30代女性)