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掲載日:2024年7月12日

令和6年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(金子裕太議員)

インバウンド促進について-アドベンチャーツーリズムの推進について-

Q 金子裕太 議員(自民)

コロナ禍もようやく落ち着き、観光需要が回復し、インバウンドによる消費額は、2023年に5.3兆円と過去最高になりました。
一方で、埼玉県を観光目的で訪れる外国人は、2023年のデータでは、首都圏では東京都1位、48.6パーセント、千葉県3位、36.1パーセント、神奈川県8位、8.3パーセントという中で、埼玉県は僅か0.8パーセントという状況でございました。私は、この結果にむしろ伸び代しか感じておりません。1パーセント上げるだけでかなりの経済効果になりますし、てこ入れをしっかり行うことで確実にインバウンドの拡大はできると思っております。
そこで、(1)アドベンチャーツーリズムの推進についてお伺いいたします。
今、海外の旅行のトレンドが変化して、ただ観光地を回るというよりも、旧来の観光方法から、自然、アクティビティ、文化体験の3要素のうち二つ以上で構成されるアドベンチャーツーリズムの需要が高まってきております。
アドベンチャーツーリズム旅行者の特徴として、教育水準の高い富裕層の割合が高く、平均で14日間と長期の滞在を好み、北米、欧州、南米の主要地域では、それぞれの国内市場を除く海外での消費額のみで約76.5兆円の市場規模があると言われています。
一般社団法人日本アドベンチャーツーリズム協議会によると、1万ドルを地域経済にもたらすのに、クルーズ船のようなマスツーリズムだと100人の集客が必要なところ、アドベンチャーツーリズム旅行者は4人で済み、オーバーツーリズム対策にもなるということでした。正に、質より量ということだと思いますが、そのためにも来ていただいた方に感動を与えられるような旅へのストーリー性が必要であり、しっかりと地域資源を再確認し、地元の皆さんとも連携をする必要があります。
まずはコンテンツをしっかり作り込む準備のためにも、各地のステークホルダーの掘り起こしや、取組を進めたい意欲のある事業者や県民への支援をしていく必要があると考えます。是非、県として力を入れて取り組んでいただきたいと思いますが、産業労働部長の見解を伺います。

A 目良聡 産業労働部長

本県は、豊かな自然、多彩な文化並びに、それぞれの体験コンテンツが数多くそろっており、それらが、インバウンド客が最も多く訪れる東京のすぐそばにあるという強みがあります。
県では、昨年度、アドベンチャーツーリズムが盛んなドイツの旅行会社を招き、秩父で座禅体験をした後に、札所巡りをして宿泊し、翌日は川越の街歩きをしてから東京に抜けるという現地視察ツアーを実施しました。
これは旅行商品化につながり、今年の秋に催行されるドイツから埼玉へのツアーには、既に170人を超える予約が入るなど非常に好評と伺っております。効果が確認できたので、今年度もこうした自然、文化、体験を組み合わせた現地視察ツアーを検討しているところでございます。
また、現在、カヌーやラフティング、サイクリング、登山など観光消費につながるアクティビティを洗い出し、効果的な施策を展開していくための市場調査を実施しております。
この調査結果も踏まえ、各地域のDMO、観光協会と連携し、本県の豊富なコンテンツと東京からのアクセスの良さを生かして、アドベンチャーツーリズムの推進に取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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