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掲載日:2023年10月20日
Q 細川威 議員(民主フォーラム)
フィルムコミッションは、映画やテレビドラマ、CMなどの放送局の外部で行う撮影を誘致し、その撮影がスムーズに進行するようサポートする非営利団体のことです。多くは都道府県や市町村などの自治体が中心となって行っています。
フィルムコミッション事業の大きなメリットは、ロケーションされた映画やドラマを通じて地域の知名度や地域愛着度を向上させる効果や観光客の増加につながるなど、直接的、間接的な経済的効果が期待できます。そして、地域活性化策の一つとして注目されています。
埼玉県も、撮影に適した多彩な資源を持っています。秩父の美しい自然風景、川越の歴史的な街並み、さいたま新都心などのモダンな都市部、そして鉄道博物館やサッカースタジアムなど、多岐にわたる撮影スポットが存在します。これらの資源を活用することで、観光客の増加や地域経済の活性化が期待されます。
一方で、フィルムコミッションの撮影活動は、住民の生活や環境への影響、文化遺産の保護など、様々な課題も伴います。これらの懸念を解消するためにも、県による積極的な取組が必要であると考えます。埼玉県内では、物産観光協会がフィルムコミッションの活動を展開しています。このような取組を更に強化し、市町村との連携を深めることで、埼玉県全体を映画村のようにすることは非常に魅力的ではないでしょうか。
9月20日の新聞報道では、大野知事が東京都千代田区で観光客誘致のためのイベントを開催し、外国人に埼玉まで来てもらうため、ホテル、旅行会社などの関係者約160人を前に、県内の観光資源をPRしたとあります。また、6月には観光サポートデスクを開設し、観光の受入体制を強化したこともあり、知事の力の入れようがうかがえます。
このフィルムコミッションの取組は、新しい施設を建設することなく、既存の資源を活用することで、埼玉県の魅力を日本や世界に伝える大きなチャンスがあると考えます。今後、県がフィルコミッションに対して、更に市町村と連携し、力を入れるべきだと思いますが、知事の御所見を伺います。
A 大野元裕 知事
本県は、都心からのアクセスが良く、都市と自然の魅力を兼ね備え、印象的な景観や特色のある建造物も多く、様々なロケのニーズに応えることができます。
県内のフィルムコミッションの多くが市町村により運営されており、県ではこれまでも、市町村と連携してフィルムコミッション活動を促進してまいりました。
具体的には、運営ノウハウをまとめたマニュアルを市町村に提供するなどの支援を行っており、この10年間で活動団体数は23から36へと増加をしています。
また、埼玉県物産観光協会に補助を行い、こうしたフィルムコミッションの窓口となって、県内のロケ地を紹介する「埼玉県ロケーションサービス」の運営を支援しています。
さらに、市町村などを対象として、ロケ支援の成功事例などを学ぶ研修会を開催するとともに、情報共有を図るためのネットワークづくりを促進しております。
こうした取組の結果、令和4年度は、春日部市の首都圏外郭放水路や越谷市の県立大学など、県内754か所でロケが行われたことを確認しております。
この秋には、大ヒット作品「翔んで埼玉」の続編が公開されます。
映画に登場する観光地などを紹介する動画を県内市町村と協力して作成し、映画館やデジタルサイネージで放映するなど、本県への誘客を図ることを企画しております。
県公式観光サイト「ちょこたび埼玉」では、市町村などから情報提供を頂き、県内約500か所の撮影協力施設を掲載をしております。
より多くの地域がロケ地として活用され、本県の魅力が全国に発信されるよう、引き続き市町村と連携してまいります。
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