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ページ番号:219064
掲載日:2022年7月12日
Q 浅井 明 議員(自民)
今、米粉の活用が話題となっています。米粉からなんとチーズが製造されました。これは米穀卸大手の会社が開発した製品で、乳製品の発酵食品であるチーズを米粉に味噌という日本古来の伝統食品から生み出した画期的な製品と注目を集めています。日本はもとより、動物性食品を忌避する方々にとっても大きな朗報であり、輸出品目としても大きな期待がもたれています。また、米粉を使用した小麦粉のパンにまさるパンや、その他たくさんの米粉食品がぞくぞくと開発されております。
今、日本人の米飯食離れが進み、米の1人当たりの消費量が昭和37年度に118キログラムであったのが、令和2年度には50.7キログラムと半分以下に減少し、この傾向は更に加速するといわれています。この主食用米の需要減少を補う米粉の特徴を生かした需要拡大を図るためには、新たな品種改良、製粉技術の開発、工場、ノングルテン米粉第3者認定制度や米粉の用途別基準の施策の実施、さらに、製造業者の知恵と様々な工夫が必要であります。
余談ですが、私の子供の頃は玄米パンと呼ばれる食品がありました。小麦粉のパンとはかけ離れた食品でしたが、これが米粉活用の始まりだったのでしょうか。
官民一体の施策と努力で需要拡大を図った米粉ですが、平成の間は伸びませんでした。原料価格と製粉コスト、そして製品価格が小麦粉のものと価格差を払い切れませんでした。現在、ロシアのウクライナ侵攻や北米産の干ばつ等の影響により小麦粉の国際相場が高騰しており、世界の穀倉地帯のウクライナ侵攻が長期化すると小麦粉の物流、そして穀物生産そのものが破綻すると危惧されています。
ウクライナの惨状を考えますと心苦しくなりますが、日本のノングルテン米粉が世界、特にヨーロッパ各国から注目されているのは明らかです。EU諸国への輸出量は、2021年1月から4月より2020年の同時期に2.3倍になっております。
こうした様々な状況を踏まえた米粉の位置付けについて県はどのように認識しているか、農林部長にお伺いします。
A 小畑幹 農林部長
現在の輸入小麦の価格高騰は、食料品の値上げなどにつながるなど、国民、県民の生活に大きな影響を与えております。こうした中、小麦粉の代替として米粉の利用が期待されております。
最近では、製粉技術が向上したことにより、米粉は、パンやうどん、お好み焼き、ラーメン、ピザ、てんぷらなど幅広い料理で使用されています。
こうした米粉の魅力を広く県民の皆様に周知するため、県では料理教室やイベントでの試食・即売などの開催を支援しております。
また、議員お話のとおり米粉はグルテンフリー食品として、海外からも注目を浴びており、米粉輸出の期待が高まっています。
県内では、大手米粉製造業者が、世界最高水準の「ノングルテン米粉認証」を取得し、また、食品の輸出商談会に出展するなど、積極的に米粉の輸出に向けた取組を行っています。
この結果、アメリカ、オーストラリア、EUなどへ約16トンの輸出を実現しています。
県としては、米粉は小麦粉の代替として重要な位置付けを持つと認識しており、また、輸出品としても期待をしております。
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