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掲載日:2022年10月12日
Q 山根史子 議員(民主フォーラム)
女性のがん患者に関しては、抗がん剤による頭髪の脱毛や乳がんでは胸の切除により見た目が変わることなどで、周囲の反応に不安を持たれるケースがあります。ホルモン治療による生殖器への副作用など、女性特有の症状が出ることなどから、就労を断念してしまうケースもあるようです。これらは女性特有の事情と言えます。
私の知人で、がん治療を受けながらも第一線で精力的に働いている女性がおります。その女性は、がんになったからこそ、がん患者の社員のために労働環境の改善に向け、今社内改革を進めております。しかし、治療と仕事を両立できるような労働環境を整えるのはなかなか難しいのが実情のようです。
がんの治療に加え、女性特有の事情とも闘いながら就労を続ける女性に対して、県として支援はできないでしょうか。また、こうした方々への労働環境整備を企業に求めていくべきだと考えますが、いかがでしょうか、併せて保健医療部長にお伺いをいたします。
A 関本建二 保健医療部長
乳がんや子宮がんといった女性特有のがんは比較的若い年齢で罹患し高い割合で完治が見込めますが、治療に長期間を要するものが多いといった特徴がございます。
このため、がんに罹ったその後の生活の支援が特に重要と考えます。
県内に26あるがん診療連携拠点病院と県のがん診療指定病院では、がん相談支援センターをそれぞれ設置しております。
がん相談支援センターでは、特に女性にとって切実な悩みでありますがん治療による外見上の変化や就労など幅広く相談に対応し、1年間で約7万件の相談を受け付けております。
また、働くがん患者の治療と仕事の両立を支援するため「がんワンストップ相談」を本年7月から開始いたしました。
この相談は、仕事帰りに相談ができるようさいたま新都心駅近くのWith Youさいたまを会場に平日の夜間に開催しております。
医療従事者のほか、患者と職場との個別調整支援を行う社会保険労務士資格を持つ両立支援促進員やがん経験者が相談に対応しています。
治療と仕事の両立に加え母親として子どもにがんをどのように伝えたらよいかといった女性ならではの相談にも、同じような経験を持つがん経験者などがきめ細やかに対応しております。
今後も働く女性のがん患者が就労を継続できるよう、がん相談支援センターやがんワンストップ相談を通じて支援を充実してまいります。
次に、労働環境整備を企業に求めていくことについてでございます。
抗がん剤治療や長期にわたるホルモン療法などがん治療を受けながら働くことは、副作用による体調不良などにより職場の配慮が必要になります。
このため、がんワンストップ相談の両立支援促進員は個別の状態に応じて時間単位の休暇制度の提案など企業との個別調整を行います。
また、県関係部局と連携してがん患者の仕事と治療の両立支援をテーマにしたセミナーを開催するなど労働環境整備の重要性を伝えてまいります。
こうした取組を通じて、女性のがん患者に寄り添った就労支援をしっかりと進めてまいります。
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