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掲載日:2022年10月12日
Q 山根史子 議員(民主フォーラム)
知事は、さきの知事選挙におきまして、各種世論調査で劣勢が伝えられる中、最終的にドラマを実演されるかのような大逆転の勝利をおさめられました。何が勝利の要因とお考えになられているのでしょうか。県民が何をどう知事に求め、期待されての審判であったと考えられているのかお聞かせをください。
次に、知事は選挙戦を通じて、上田県政の継承と発展をスローガンとし、県民の皆様に日本一暮らしやすい埼玉県の実現を訴えてこられました。上田前知事が担った16年間で、埼玉県政は大きく躍進しました。民の力を結集したわがまち防犯隊の成果などで、刑法犯認知件数はピーク時の3分の1まで減少しております。また、貧困の連鎖を断つ生活保護世帯の子供への学習支援は国を動かし、法律に基づく制度へつながりました。さらに、この10年間の埼玉県の名目県内総生産の増加額は全国第3位、企業本社の転入超過数は日本一です。
一方で、一貫して増加を続けてきた埼玉県の人口も近い将来減少に転じます。少子高齢化の進展により、生産年齢人口の減少や経済活力の低下も懸念されております。さらに、働き手不足や増加する単身高齢者への対応、LGBTや外国人住民をはじめとする多様な人たちが共生できる社会づくりなどの課題も山積しております。こうした課題に直ちに対応し、埼玉県の勢いを更に力強いものにしていくことが全ての県民の願いであります。
そこで、知事に伺います。社会の大きな変革期を迎えている今、県民の皆様の期待に応え、日本一暮らしやすい埼玉県を実現するために、県政のかじ取りへの意気込みをお聞かせください。
A 大野元裕 知事
先の知事選挙では、何が勝利の要因で、県民が知事に何を期待して審判したと考えるかについてでございます。
議員お話しのとおり、本県は人口減少、超少子高齢化といった世界でこれまでに経験したことのない急激な変化に直面をいたします。
これまでの参議院議員としての活動や今回の選挙戦を通じ、多くの県民の皆様と接する中で、こうした将来に対する漠然とした不安や懸念の声を伺いました。
県民の皆様は、社会の大きな変化にしっかりと対応し、埼玉県の未来を託すことができるリーダーを求めていると感じた次第であります。
こうした声に応えるため、現状分析に基づくきめ細やかな施策をお示しし、一つ一つ丁寧に説明させていただいたことが、勝因ではないかと考えております。
次に、「日本一暮らしやすい埼玉県」を実現するために県政のかじ取りを行う意気込みについてでございます。
県政の運営に当たり、これまで培ってきた知識や経験、人的ネットワークを最大限に活用し、ふるさと埼玉県のために全力を尽くす所存であります。
まず、活用したいのが参議院議員時代に培った「調整能力」であります。
議員立法の提出には、一に調整、二に調整ともいわれるように、党内はもとより他党とも議論を重ね、関係者と細部にわたって内容を詰める必要があります。
私は数多くの議員立法に携わり、過去1年に参議院で提出された議員立法の約1割は、私が原案を作成し、あるいは筆頭提出者となりました。
こうした経験は、今後、県として取り組んでいくべき様々な政策を進めていく上で、生かしていけると確信をしております。
次に、外交官や中東地域の専門家として培った「国際感覚」です。
加速するグローバル化の中で、本県でも外国人住民は増加の一途をたどっています。一方で、多くの県民の方が海外で活躍する機会も珍しくなくなってきました。
また、ラグビーワールドカップ2019や東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に多くの外国の要人や観光客の来県も見込まれています。
外交官としてのこれまでの経験や国内外の人的ネットワークを最大限に生かすなど、国際社会の動きも踏まえながら、多文化共生社会の実現を目指してまいります。
さらには、民間企業の経営者、社会奉仕団体の代表を経験して培った「マネジメント能力」です。
県民の皆様にとって最少の経費で最大の成果を上げられるよう、私のこうした経験を生かしてまいります。
一方、本県出身の偉人、渋沢栄一翁は「論語と算盤」を通じ、経営の根底には道徳が必要であると説いておられます。
私は県政をマネジメントする上で、効率性だけではなく社会全体の利益を常に頭に置いていた渋沢翁の考え方も大切にしてまいりたいと考えております。
そして、施策の推進に当たり何よりも大事にしたいのが、「県民本位、県民が主語の県政の推進」であります。
県民の皆様と直接お話をする「どこでも知事室」を新たに設けるなど、しっかりと県民ニーズを吸い上げてまいります。
733万県民お一人お一人の生命と財産を守り、誰一人、どの地域も取り残さない「日本一暮らしやすい埼玉県」の実現に向け、全身全霊を傾けてまいります。
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