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掲載日:2023年12月1日
Q 高橋政雄議員(自民)
ここで言う普段使いとは、洪水時以外のふだんのときの利活用のことです。県内各地には洪水被害対策用の調節池などの様々な施設が整備されています。私が住むさいたま市緑区の中央を流れる一級河川芝川の周辺には、広大な見沼田んぼが広がっている。首都圏近郊に残された数少ない大規模な緑地空間で、農業者の農地として、芋類が信じられないほどおいしいんです。所沢に負けていませんよ。また、多くの市民、県民に身近な貴重な自然としても親しまれています。
また、同じさいたま市緑区の東の外れを流れる川が一級河川綾瀬川。その川の東側は小島団長の岩槻区、西側が私の地盤の緑区となっております。そのほとりにある埼玉スタジアム周辺では、スタジアムを中心としたスポーツ、健康、環境、エネルギーをテーマとした拠点づくりが進められております。大きな順天堂大学病院建設予定地もこの近くです。また、浦和美園駅の鉄道駅効果によって、毎年の人口増加が著しい地区でもあります。
これら一級河川の流域では、過去たびたび洪水被害に見舞われてきました。しかし、河川改修や調節池の整備が進められ、突然の一部ゲリラ豪雨などを除いて被害も軽減しているところです。芝川の第一調節池は左岸側と右岸側の2つの池に分かれており、既に左岸では掘削が完了しています。その左岸の池は多くの湿地環境が創出され、見沼田んぼの自然環境と調和した整備がなされております。自然再生というところであります。ここの排水機場、ポンプ場ですね、その屋上からの見沼田んぼの眺めは360度絶景であります。見渡す限りの広大な田んぼを見ることができるんです。
綾瀬川の大門上調節池は、過去何度も私が提言してきた調節池の底面利用ですが、おかげさまでやっと実現することになりました。県の底面利用許可とさいたま市の底面利用のセットの仕事であります。さいたま市がやっと重い腰を上げて多目的な活用を予定したところであります。地域の子供たちや大人たちが集い、触れ合うことができる広大な場所となることが期待されます。
そこで、現在底面利用が決まっていない緑区内にある残りの芝川第一調節池の右岸と綾瀬川の大門下調節池、この2か所の調節池についても地域の活性化を図るため、広大な空地を有効活用すべきと考えるんです。県土整備部長の所見をお伺いします。
A 西成秀幸 県土整備部長
調節池は、河川の洪水を一時的に貯留し、流域の浸水被害を軽減するための施設でございますが、平常時には貴重なオープンスペースにもなっております。
現在、県が管理する調節池42箇所のうち、市町の占用により公園などとして利用されている箇所は26箇所でございます。
県では、一般的に調節池を整備する際は、設計段階から地元市町に調節池底面の活用について意向を確認し、洪水時の利用者の安全確保、市町が進めるまちづくりとの整合などについて調整いたします。
御質問の芝川第一調節池の有効活用につきましては、平成8年から地元市と学識経験者とともに検討した結果、「緑豊かな見沼田圃の自然との調和、人々が憩い集う空間づくり」を基本理念として底面を利用することとなりました。
現在整備中の右岸側の調節池につきましては、基本理念に基づき、地域住民が親しめる施設となるよう、引き続き底面の有効活用についてさいたま市と協議してまいります。
綾瀬川沿川の土地区画整理事業地内の調節池につきましては、平成11年から当時の都市基盤整備公団や地元市とともに調節池の底面利用も含め、浦和東部・岩槻南部地域のまちづくりの中で検討してまいりました。
御質問の大門下池調節池につきましては、底面利用にあたっての維持管理に関する課題などから、現在は具体的な底面利用の決定には至っておりません。
この土地区画整理事業地内では、埼玉スタジアム2002に隣接する大門上池調節池について、先行して多目的広場やイベントスペースなど、底面利用の具体的な検討を進めております。
まずは、この大門上池調節池が多くの住民に親しまれるよう取り組み、底面利用のさらなる促進に努めてまいります。
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