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掲載日:2019年10月17日
Q 安藤友貴議員(公明)
ホームドア等の設置につきましては、我が党の権守県議が平成25年9月県議会一般質問で取り上げたところであり、また、今議会においても自由民主党の立石議員が質問をされましたが、重要なことでありますので、私からも重ねて質問をさせていただきます。
本年8月に、東京メトロ銀座線青山一丁目駅で盲導犬を連れていた視覚障がい者の男性が転落をし、電車にはねられ死亡するという痛ましい事故がありました。駅ホームからの視覚障がい者の転落事故は、2012年3月にも東武東上線川越駅で、2015年3月には大阪府阪急宝塚線服部天神駅において、いずれも男性が転落、電車にはねられて亡くなるという事故でありました。
日本盲人会連合会が、今年8月の事故後に視覚障がい者等を対象に緊急実施した調査によれば、回答を得た57人中、何と22人が駅ホームから転落を経験しているとのことです。視覚障がい者にとっての駅のホームは欄干のない橋と言われており、歩くときは腰が引けるほど危険な思いをしているとのことです。
現在、ホームドアの設置状況は、1日に10万人以上の利用者がある全国251駅のうち77駅しか設置されておりません。県内では、対象の15駅のうち設置済みは和光市駅のみであります。視覚障がい者の安全の確保をするためにも、駅の利用者数にとらわれることなく、転落の危険性が高い駅については速やかなホームドアの設置が求められます。
県として、国はもとより鉄道事業者に対して積極的に働き掛けるべきと考えますが、企画財政部長の見解をお聞きいたします。
A 中原健一 企画財政部長
ホームドアの設置につきましては、昨年、視覚障害者団体からは、県障害者交流センターから最寄りのさいたま新都心駅や国立障害者リハビリテーションセンターに近い新所沢駅などへの設置について要望があったところです。
これを踏まえ、県としましても本年2月にJR東日本や西武鉄道などの鉄道事業者に要望を行ったところです。
このうち、さいたま新都心につきましては、JR東日本が京浜東北線ホームへの設置に今年度着手し、平成29年度中に完成する見通しとなっております。
国では、利用者数10万人以上の駅とともに視覚障害者からの要望が高い駅を優先的に設置を進め、ホームドアの設置数を平成32年度までに800駅とする目標を掲げております。
県としましては、視覚障害者団体の要望も踏まえ、鉄道事業者に対し働き掛けてまいります。
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