環境科学国際センター > 試験研究の取組 > 研究課題 > 令和5年度研究課題一覧 > 令和5年度研究課題( 化学物質・環境放射能担当 R5~R6 人工甘味料濃度及び蛍光強度を利用した下水道不明水の侵入箇所の推定手法の検討)
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掲載日:2024年2月8日
不明水の増加は、水処理への影響、汚水の溢水、道路の陥没等、様々な環境問題を引き起こす。埼玉県内の関係自治体及び下水道事業体にとって、不明水対策は大きな課題となっている。ただし、対策には侵入箇所を特定する必要があるが、想定される侵入箇所付近での流量の長期的な観測や目視調査等が必要であり、容易ではない。
これまでの研究で、人工甘味料や蛍光強度が生活排水の混入の有無や程度を示すマーカーとして有効であることを明らかにしてきた。また、元荒川水循環センターの流入水・放流水を定期的に採水し調査した結果、降雨が集中する夏から秋にかけて人工甘味料濃度及び蛍光強度が低下していた。雨水等の不明水により、生活排水が希釈されたためと考えられる。
そこで、本研究では、比較的簡便に測定できる人工甘味料濃度や蛍光強度を利用し、下水管きょの不明水の侵入箇所を推定する方法について検討する。
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