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掲載日:2024年2月8日

令和5年度研究課題( 化学物質・環境放射能担当 R5~R6 放射性物質を指標とした燃焼由来ダイオキシン類の汚染原因に関する研究)

(化学物質・環境放射能担当:落合、今泉、大塚、蓑毛、堀井、竹峰、渡辺;研究所長:大原)

我々は環境中のダイオキシン類の汚染源解析手法を開発している。この手法により、大気降下物中ダイオキシン類の多くは廃棄物焼却炉の排出ガスとして大気に放出された燃焼由来成分で、降水当たりに換算すると、水質の環境基準を超過する濃度になることを明らかにした。このことは、降水中の燃焼由来ダイオキシン類が、小規模河川や水路の水質に少なからず影響を与え得ることを示唆している。ただし、実際の水試料中の燃焼由来ダイオキシン類が、排出ガスに由来し、大気を経由してきたものなのか、あるいはそれ以外の燃え殻やばいじん等の混入によるものかを特定する手法は見出せていない。

 一方、我々は福島原発事故以来、環境中の放射能の測定を行ってきた。環境中には事故に由来するCs-137といった人工核種の他に、宇宙線に由来するBe-7や地殻中のラドンに由来するPb-210といった自然核種が存在し、大気や大気降下物から検出されている。これら2核種の半減期は大きく異なっている(Be-7:約53日、Pb-210:約22年)ことから、存在の有無や存在比は、環境試料が大気に由来するかどうかの指標となる可能性がある。そこで、自然核種のBe-7とPb-210をダイオキシン類と併せて測定することで、水試料中の燃焼由来ダイオキシン類の汚染源特定が可能か検討を行い、その評価を行うことを本研究の目的とする。

《研究の概要》(PDF:317KB)

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