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掲載日:2018年1月19日

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第4回技術検討委員会の概要

開催日時

  • 平成23年9月20日(火曜日)13時30分~15時30分

開催場所

  • 埼玉県朝霞県土整備事務所

出席者

委員(敬称省略)

  • 元上智大学教授中杉修身(専門:廃棄物工学・土壌汚染)
  • 東京農工大学教授細見正明(専門:環境化学・土壌汚染)
  • 日本工業大学教授小野雄策(専門:廃棄物処理処分工学)

(欠席)

  • 国立環境研究所研究室長山田正人(専門:廃棄物管理)
  • 国立環境研究所主任研究員遠藤和人(専門:環境地盤、廃棄物工学)

オブザーバー

  • 埼玉県環境部水環境課
  • 埼玉県環境部産業廃棄物指導課
  • 埼玉県西部環境管理事務所
  • 埼玉県環境科学国際センター

傍聴者

  • 6名

事務局

  • 埼玉県県土整備部河川砂防課
  • 埼玉県朝霞県土整備事務所

議事次第

(1)開会

(2)議事

  • 1)技術検討委員会について
    第1回~第3回技術検討委員会について
  • 2)平成22年度事業の結果について(報告事項)
    • 環境モニタリング調査
    • 埋設廃棄物分析調査(H22分)

3)有機溶剤吸引工事について(報告事項)
4)無害化処理技術提案について(審議事項)
5)その他

議事の概要

開会

(1)挨拶

  • 朝霞県土整備事務所長
  • 中杉座長

(2)委員会についての説明

事務局から、委員会の趣旨、委員会の公開非公開等について説明があり、議事の『2.4)無害化処理技術提案について(審議事項)』に関しては、非公開で行いたい旨を説明し、委員会の了解を得た。

議事

1)技術検討委員会について

第1回から第3回までの検討委員会における審議内容と委員から出された意見について説明があった。

2)平成22年度事業の結果について(報告事項)

平成22年度に行なった調査の結果について、資料及びスライドで説明を行なった。

《事務局の説明内容》

(ア)地下水の水質調査

浅層観測井戸7箇所、深層観測井戸5箇所において調査を行なった。その結果、浅層観測井戸において「1,4-ジオキサン」、「塩化ビニルモノマー」、「硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素」の3項目が環境基準を超過していた。その他の項目は環境基準に適合していた。

(イ)河川の水質調査

現場上流の新宮戸橋と下流の新盛橋で河川の水質測定を行なった。その結果、全ての項目が環境基準に適合していた。

(ウ)大気環境モニタリング調査

現場の敷地境界付近の2箇所で大気中のVOC成分(ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタン、トルエンの5項目)を測定した。環境基準が設定されているベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタンは環境基準に適合していた。トルエンの測定結果は、埼玉県内の一般大気中の濃度と比べ同じレベルであった。

(エ)ダイオキシン類モニタリング調査

浅層観測井戸7箇所、深層観測井戸5箇所において地下水中のダイオキシン類調査を行なった。その結果、全ての井戸が環境基準に適合していた。

(オ)埋設廃棄物調査

廃棄物埋設箇所のボーリング調査を行う。平成22年度においては上流側を、23年度には下流側を調査する。平成22年度に実施した上流側45か所の調査結果を表に示した。

《委員からの主な意見・質問》

(地下水調査について)

  • 1,4-ジオキサンは浅層でしか基準を超過していない。深層では分解が進みやすいため、深層は汚染されていないのではないかと想定される。深度別に、整理する意味はあると考える。
  • 塩化ビニルは分解生成物と考えられる。浅層では検出されているが、深層では検出されていない。分解生成物である塩化ビニルが出てこないということは、上の帯水層と下の帯水槽はきれいに分かれていると考えられる。つまり、廃棄物から漏れ出たものが、下の帯水層まで汚染している可能性は低いと考えられる。

(埋設廃棄物調査について)

  • 埋設廃棄物の調査においてはトルエン、ベンゼンなど測定している物質以外の有機溶剤成分の影響も考えたほうがよい。個別成分を把握するとともに、廃棄物中の油分を測定して有機溶剤の合計濃度を把握すること。得られたデータから深度別、物質別等でコンターマップを書くなど、わかりやすく整理すること。

【事務局の回答】

⇒平成23年度の埋設廃棄物ボーリング調査においては、廃棄物中の油分を測定する。得られたデータを深度別、物質別等でコンターマップを書くなど、わかりやすく整理する。

3)有機溶剤吸引工事について(報告事項)

《事務局の説明内容》

  • 22年度は有機溶剤吸引工事を50日間実施した。23年度においては埋設廃棄物調査を実施した後、年度の後半に50日間の吸引工事を実施する予定。
  • 22年度埋設廃棄物調査の結果からVOC成分の含有量が高かった地点5か所に吸引孔を増設する。

《委員からの主な意見・質問》

  • 埋設廃棄物のボーリング調査において把握したVOC成分や油分の結果を用いて、VOC低減の改善方法を検討してみてはどうか。

【事務局の回答】

⇒23年度ボーリング調査結果等を勘案して新たな吸引孔の設置などの改善策を検討する。

4)無害化処理技術提案について(審議事項)

「無害化処理技術提案について」の審議は非公開で行なった。

5)その他

事務局から、次回の技術検討委員会について説明があった。

《事務局の説明内容》

次回(第5回)の検討委員会は「無害化処理技術提案について」行う予定である。

お問い合わせ

県土整備部 朝霞県土整備事務所 河川担当

郵便番号351-0033 埼玉県朝霞市浜崎678番地

ファックス:048-471-4666

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