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掲載日:2024年12月12日
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カンピロバクター食中毒は、細菌性食中毒の中で最も発生件数の多い食中毒です。
カンピロバクター食中毒の概要や予防方法をまとめました。
正しい知識を身につけて、食中毒を予防しましょう。
動画テキストスライド 1【カンピロバクター食中毒について】この動画では、カンピロバクター食中毒について説明します。 スライド 2【カンピロバクターとは】まず初めに、カンピロバクターについて説明します。 カンピロバクターとは、ニワトリなどの家禽類や、ウシなどの家畜類をはじめ、ペット、野鳥、野生動物など多くの動物が保菌しています。 主にヒトや動物の腸管内で増殖し、食品中での増殖は難しいと言われています。 乾燥に弱く、通常の加熱調理で死滅するなどの特性があります。 また、数百個程度と比較的少ない菌量を摂取することによってヒトへの感染が成立します。 カンピロバクター属は、2005年現在、17菌種6亜種3生物型に分類されていますが、食中毒患者から分離される菌種の多くはカンピロバクター・ジェジュ二及びカンピロバクター・コリが占めています。 スライド 3【カンピロバクターに感染すると】カンピロバクターに感染すると、下痢、腹痛、発熱、悪心、吐き気、嘔吐、頭痛、倦怠感等の症状が現れます。 また、潜伏期間は1~7日間とやや長いことが特徴です。 多くは1週間ほどで治癒しますが、乳幼児、高齢者、その他抵抗力の弱い方では重症化する危険性があり、注意が必要です。 さらに、カンピロバクターに感染した数週間後に、手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症する場合があります。 症状が非常に重篤になる方もおり、呼吸筋麻痺で死亡、手足の麻痺などの後遺症を残す場合もあるため、注意が必要です。 スライド 4【カンピロバクター食中毒の発生状況】カンピロバクター食中毒の発生状況です。 表は平成30年から令和3年の食中毒の病因物質別の全国での発生状況です。 カンピロバクター食中毒は、細菌性食中毒の中では発生件数が最も多い食中毒となっています。 スライド 5【カンピロバクター食中毒の原因】カンピロバクター食中毒の原因についてです。 生又は加熱不足の鶏肉の喫食や、調理中の取扱い不備による二次汚染が原因となります。 特に、鶏のたたき、鶏レバーの生食や調理時の加熱が不十分な食肉を食べたことが原因となる食中毒が多発しています。 スライド 6【予防のために】カンピロバクター食中毒を予防するために、食肉の取扱いに十分に注意を払う必要があります。 まずは、生又は加熱不十分な鶏肉は食べないようにしましょう。 そして、鶏肉を含め食肉を調理する際は十分に加熱することが重要です。 具体的には、中心部を75度以上で1分間以上加熱しましょう。 家庭での調理はもちろんですが、外食での焼肉やバーベキューなどでも気を付けましょう。 また、二次汚染防止のために、食肉は他の食品と調理器具や容器を分けて処理や保存を行うこと、 食肉を取り扱った後は十分に手を洗ってから他の食品を取り扱うこと、 食肉に触れた調理器具等は使用後に洗浄・殺菌を行うことも重要です。 正しい知識を身につけて、楽しい食事にしましょう。
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