トップページ > 県政情報・統計 > 広報 > 広報紙・テレビ・ラジオ・ソーシャルメディア > 広報紙「彩の国だより」 > 「彩の国だより」令和6年3月号 > 知事コラム「文化芸術に親しみ心豊かな生活を」
ページ番号:249345
掲載日:2024年3月1日
ここから本文です。
文化芸術は人々の創造性を育み、感動や安らぎを与え、心豊かな生活をもたらします。本県には、おはやしや獅子舞、神楽など歴史や風土の中で育まれてきた地域固有の伝統芸能が数多く残されています。私も昨年は、地域に伝わるおはやしを鑑賞し、川越藩火縄銃鉄砲隊保存会が保有する貴重な甲冑を着用してお茶をいただくなど、大変楽しい体験をさせてもらいました。
他方、人口減少・超少子高齢社会の影響により、文化芸術を支える担い手不足などで文化活動の継続が危ぶまれている分野もあります。
このような状況の中、彩の国さいたま芸術劇場が、大規模改修による約1年5カ月の休館を経て、3月1日にリニューアルオープンします。
これまで、日本でも有数の舞台芸術専門劇場として、「彩の国シェイクスピア・シリーズ」や、近藤良平芸術監督による「ジャンル・クロス」作品、世界トップクラスのダンスやクラシック音楽まで、独自性や話題性に富み、芸術性の高い、多彩な舞台芸術作品を提供してきました。
令和5年度は、新たな取り組みとして、近藤芸術監督が、埼玉のさまざまな地域文化を訪ねて芸術家ならではの視点から発掘や発信を行い、地域貢献につなげる「埼玉回遊」を実施しています。回遊先の文化から着想を得て制作された舞台作品「埼玉回遊<特大号!>風と土地のロマンス」が、リニューアルオープン直後の3月9日、10日に同劇場大ホールで上演されます。
近藤監督が回遊先で出会った力強い地域文化が、ご自身の演出により、舞台の上で新たな光を放ち皆さまをお迎えします。ぜひ、同劇場に足を運んでご覧いただきたいと思います。
また、県では、県内各地の貴重な伝統芸能を将来にわたり保存・継承していくため、デジタル・アーカイブ化を進め、YouTube等で発信し、県民がいつでもどこでも伝統芸能に触れることができるようにしています。併せて、「埼玉伝統芸能サポーター制度」により、企業等と行政が一体となって伝統芸能を未来へつなぐ気運を醸成しています。県民の皆さまには貴重な伝統芸能を我々と共に未来につないでいただきたいと考えています。
これからも、文化芸術で心豊かで活力あふれる社会の実現に向けて、県民の皆さまが文化芸術に親しむ機会を拡大してまいります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください