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掲載日:2024年11月8日
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私は、2023年8月から約11ヶ月間、カウボーイの街として知られるフォートワースの郊外、ノースリッチランドヒルズという町に滞在しました。現地ではホームステイをしながら地元の公立高校に通いました。初めての留学生活で、しかも初めてのホームステイだったので、最初は大変な思いをしました。人生観やものの見方が異なるうえに、生活習慣が根本的に違ったため、適応するのに苦労しました。しかし、ホストファミリーがいつも親身に寄り添ってくれたことや、友達の支えもあって、本当に充実した留学生活を送ることができました。ホストファミリーと友人たちには心から感謝しています。
フォートワースの
ストックヤード国立歴史地区にて
学校の授業では、数学、英語、美術、US History、US Government、金融などを選択しました。US HistoryとUS Governmentについては、日本で未習の内容が多く、授業についていくのが大変でした。また、金融の授業では主に投資や経済について学び、将来の資産形成について考えさせられました。課外活動では、テニス部とeスポーツ部に所属しました。校内には自由に使えるテニスコートが8面あり、多いときには週6日テニスをしていました。大会にも参加し、高校同士の対抗戦に出場できたことは一番の思い出です。eスポーツ部に関しては、公立の学校にもかかわらず1人1台のゲーミングPCが用意されており、集中してeスポーツに打ち込める環境が整っていることに驚きました。eスポーツの大会にも出場し、良い成績は残せなかったものの、仲間と切磋琢磨したことは忘れがたい思い出となりました。
高校には日本人は1人もおらず、生徒は白人、黒人、アジア系、ヒスパニック系などの多様な人種で構成されていました。さまざまな文化的な背景をもつ生徒たちとの交流はとても新鮮で刺激的でした。
現地のテニス大会に出場
eスポーツ部
高校では年に1度、Cultural Appreciation Dayという文化的な多様性を尊重するためのイベントがあり、そこで自身の文化やソウルフードを披露する発表会が行われます。私はWhere do you think I’m from?というテーマで日本と埼玉についてのプレゼンテーションを行いました。主に川越や長瀞を観光地として紹介し、ソウルフードとして狭山茶とおにぎりを参加者に振る舞いました。日本に興味を持つ生徒がおり、私のプレゼンには多数が参加してくれました。個人的な感想ですが、テキサスには日本のアニメや伝統文化に興味を持つ人が多く、埼玉に限らず日本全体の人気が高まっていると感じました。その証拠に、年々日本への観光客が増加傾向にあります。このことは日本人として誇らしく、嬉しいことです。
Cultural Appreciation Dayの会場
留学を通して多くのことを学び、様々な面で成長することができたと思います。今後、この経験を生かして自分がどうなりたいのか、そしてどのように社会(埼玉)に還元していくのかを探り、実行していきたいと考えています。留学へのご支援、本当にありがとうございました。