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掲載日:2023年10月20日
Q 松下昌代 議員(無所属)
ユースクリニックは、男女を問わず20代前半頃までの若者が避妊や性感染症などの性に関する悩みや心の問題を医師、看護師、助産師、カウンセラーなどの専門家に相談し、正しい知識を得る場所で、自身の性や健康を大切にすることを学び、他者を同じように尊重できるよう成長をサポートしています。
日本では、こういった取組が足りていない状況にあります。令和元年8月に発表された厚生労働省の「健やか親子21(第2次)」の中間評価等に関する検討会報告書において、10代のメンタルヘルスや性に関する課題には特に重点的な取組が必要であり、具体的には専門家の関与や支援の更なる充実の必要性が報告されました。これを受け、産婦人科医や助産師の派遣による出張性教育の普及など、少しずつ関連する取組が始まっています。
一方、新型コロナウイルス感染症の感染拡大時、意図しない妊娠や性被害の増加などが報告されるなど、若者の居場所が従来以上に失われていることが予想され、予断を許さない状況が続いています。埼玉県では、坂戸市の薬局で今年5月、女子栄養大学の学園祭に合わせ専門家が若者の性の相談に乗るたんぽぽユースクリニックが初めて開催され、100名ほどの来場、うち2割が男性だったとのことです。
中高生や若者が年齢に応じた体の特徴など正しい知識を身に付けることは、自身の成長と将来ビジョンを描く上で重要であり、どんな悩みでも受け入れてもらえるという安心感は、心身にトラブルを抱えがちな若い人にとってとても頼もしい存在です。プレコンセプションケア施策の充実のためにも、坂戸市で開催されたユースクリニックのような新たな取組に県はどのように関わっていくか、見解を保健医療部長にお聞きします。
A 表久仁和 保健医療部長
中高生や若者が自身の性や健康に関する正しい知識を習得し、将来の人生設計を若いうちから意識することは非常に重要であると認識しております。
このため、県では、思春期にある中高生や大学生を対象とした講座の開催、養護教諭や自治体の保健師等を対象とした研修会を開催し、性に関する正しい知識の普及啓発に取り組んでいるところです。
また、今年4月に、思春期の健康や将来の妊娠を踏まえた日々の健康相談、不妊・不育症相談など幅広く応じる「プレコンセプションケア相談センター埼玉 ぷれたま」を開設したところです。
この「ぷれたま」では、助産師が電話で相談に応じており、若者が自身の心や身体、性の悩みなどを気軽に相談できる窓口としているところです。
議員お話しのユースクリニックの取組は若者が正しい知識を身に着ける場として有効であり、プレコンセプションケア推進に資するものであると考えます。
今後こうした場において、県の常設の相談窓口である「ぷれたま」を周知し、若者の日常的な相談利用につなげてまいります。
このような取組を通じて、若い世代の性や健康に関する悩みなどへの相談支援、正しい知識の普及啓発にしっかり取り組んでまいります。
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