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掲載日:2023年7月18日
Q 森伊久磨 議員(自民)
私は、ソフト・ハード分野にわたる様々な事業をスピード感を持ってどんどん実行することを蓮田の皆様に約束し、25票差で当選をいたしました。地下鉄7号線の蓮田延伸も、山口京子蓮田市長とともに着実に進めていきたい私の大切な公約の1つであり、その約束をしっかりと果たしていく所存です。大野知事の政策集「日本一暮らしやすい埼玉を実現する これからの4年に向けて」にも、「交通の利便性が高い埼玉県をもっと便利に」が掲げられており、引き続き地下鉄7号線の延伸が盛り込まれており、大変心強く感謝しております。
地下鉄7号線の延伸は、昭和44年に地下鉄7号線建設誘致期成同盟会が結成されて以降、小島信昭議員をはじめとする多くの関係各位の長年の御尽力により推進され、平成28年4月の国の交通政策審議会答申において、浦和美園から岩槻を経由して蓮田に至るまでの区間が地域の成長に応じた鉄道ネットワークの充実に資するプロジェクトに位置付けられたところです。答申により蓮田までの延伸の意義が客観的に認められたということであり、これまでの皆様の御尽力に深く感謝申し上げる次第です。
蓮田までの延伸が実現すれば、蓮田駅から東武アーバンパークラインに結節し、更に東京メトロ南北線、今年3月に開業した相鉄・東急新横浜線を経由して新横浜まで直結します。また、令和4年3月には南北線の品川~白金高輪間の延伸に係る鉄道事業が許可され、リニア中央新幹線の始発駅となる品川駅までの接続が約束されております。東京圏にとどまらず、関西圏も含めた広域的な鉄道ネットワークの強化につながるものです。
さらには、懸念される首都直下地震の際にも、JR宇都宮線との結節により災害時の代替路線の強化が図られ、帰宅困難者対策にも資するものとなります。現に、東日本大震災時に埼玉高速鉄道は即日復旧、終夜運転を実施し、1万1000人もの振替輸送を実施していただいております。
鉄道の延伸には、利用者負担だけで実現できるものではなく、多額の税金投入も必要となり、県民に対しても事業の重要性を丁寧に説明していく必要があります。さらには、鉄道事業としての事業性の確保や収支採算性も厳しく求められます。しかしながら、こうした大きなメリットのある地下鉄7号線が、当然のごとく蓮田まで延伸されなければならないと考えております。
そこで、地下鉄7号線の蓮田までの延伸について、知事に2点お伺いさせていただきます。
まず、浦和美園から岩槻までの区間の延伸については、さいたま市の清水市長が令和5年度中の鉄道事業者への要請を表明され、大きく動き始めているとお聞きしておりますが、岩槻までの延伸に関する取組状況は現在どのようになっているか、お伺いいたします。
そして、蓮田までの延伸について、知事の強い御決意を併せてお伺いいたします。
A 大野元裕 知事
まず、岩槻までの延伸に関する現在の取組状況についてでございます。
地下鉄7号線については、平成28年の国の交通政策審議会答申に蓮田までの延伸が位置付けられ、県では浦和美園から岩槻間を先行整備区間として取組を進めています。
先行整備区間については、さいたま市長が「令和5年度中に鉄道事業者に対する要請を行う」と表明をされ、今年3月には中間駅まちづくり方針を策定されたことで、延伸実現に向けた機運が高まりつつあります。
現在、関係自治体の部長級で構成する、地下鉄7号線延伸推進自治体連携会議での議論を活発化させるとともに、今年度中の要請に向け、速達性向上事業に関する計画素案の作成を鋭意進めているところであります。
また、事業の実現可能性を高めるため、さいたま市と共同して、原材料費等の高騰を踏まえた建設費の算定、ポストコロナの鉄道需要を見通した需要予測調査の実施など、課題の解決を丁寧に進めているところであります。
今後とも、鉄道事業者に対する要請に向けて、県としてもさいたま市に最大限協力し、延伸に向けた取組を推進してまいります。
次に、蓮田延伸に向けた決意についてでございます。
地下鉄7号線の蓮田への延伸については、答申においても埼玉県東部と都心部とのアクセス、利便性の向上に意義があるとされています。
一方、蓮田までの延伸については、答申において事業性に課題があることが示されております。
交通政策審議会答申にあるとおり、地下鉄7号線蓮田延伸を実現するためには、課題に対して現実的な回答を行っていく必要があり、需要創出につながる沿線開発や交流人口増加への取組が必要となります。
蓮田市長をはじめとする「地下鉄7号線建設誘致期成同盟会」の皆様方からも熱心に御要望をいただいており、本県としても、毎年、国に蓮田までの延伸に向けた取組に対して必要な支援を行うよう要望しているところです。
また、本年4月に発表させていただいた私の2期目に向けた政策集においても、埼玉高速鉄道の延伸を掲げさせていただいたところであります。
まずは、現在進めている岩槻までの先行整備区間の延伸に注力するとともに、引き続き、蓮田までの延伸に向け、地元市と連携して、課題の克服に向け、一つ一つ取り組んでまいりたいと考えております。
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