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掲載日:2023年12月18日
Q 松澤正 議員(自民)
農家の高齢化による担い手不足を補うためには、農家1戸当たりの耕地面積を増加させることが必要だと考えます。これを実現するためには、令和2年2月定例会にて我が自民党県議団の小島団長が代表質問で述べたとおり、ロボット農機やドローンなどの先端技術を組み合わせたスマート農業技術への期待が大きくなります。
スマート農業技術の導入に当たっては、従来から行われている栽培方法を見直すことで、より一層の省力化や効率化が図られます。田植えでは田植機を用いて苗を植える作業が一般的に行われていますが、苗を植えずに種をまく直播栽培という方法もあります。この方法では、苗を育てたり、田植え前の代かきや苗を運搬しながら植えるといった作業がなくなります。田植えを直播栽培にすることで時間と労働力を軽減でき、農家それぞれが耕作面積を増やすことができるのではないかと考えます。直播栽培を広く定着させるためには、今行われている田植えに比べて、収穫できる米の量は遜色ないか、除草などの管理の手間に変わりはないかといったことを検証することが重要です。
そこで、質問します。
県の農業技術研究センターでも直播栽培の研究を行っていると聞いていますが、これまでどのような研究を行ってきたのか。また、今後どのような研究を進めていくつもりなのか、農林部長に伺います。
A 強瀬道男 農林部長
議員お話しのように、農業技術研究センターでは、水稲の直播栽培の研究を行ってきており、スマート農業技術の導入とともに従来の栽培方法を見直すことで、農作業の更なる省力化と効率化が図られるものと考えております。
水稲の直播栽培は、田植えによる栽培よりも省力化が期待できますが、さらに、代かきなどの手間も省くことができるよう、水田が乾いた状態で種をまく乾田直播栽培の研究を進めています。
直播栽培の課題としては、生育にムラが出やすく、雑草も繁茂しやすいため、収量が安定しにくいことが挙げられ、県内の一部地域で導入されているケースでも、収量確保が課題となっています。
このため、農業技術研究センターでは、収量確保に向け、適切な肥料の施用方法や、効果的な除草剤の使い方などについて、研究してまいりました。
これまで研究してきた栽培手法については、農業技術研究センター内のほ場では効果が確認できたため、今後は、県北部と県東部の農家のほ場で現地実証を重ね、更に効果を検証してまいります。
こうした取組を通じて、田植えによる栽培と遜色ない収量が得られ、農作業の省力化・効率化に資する乾田直播栽培管理技術の確立を目指してまいります。
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