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掲載日:2024年10月8日
Q 松澤 正 議員(自民)
犬や猫の殺処分数につきましては、近年では全国的に減少傾向にあるものの、平成28年度は全国で6万頭以上、埼玉県でも1,000頭以上の犬や猫が殺処分されていると聞いております。
県の殺処分削減数につきましては、埼玉県5か年計画では、平成33年度に600頭、埼玉県動物愛護管理推進計画では、平成35年度に500頭未満とすることが目標に掲げられており、動物指導センターや保健所の職員が目標達成に向けて日々業務に取り組んでおられます。
そこで、平成29年度の犬と猫の殺処分数はどのような状況であったのでしょうか、保健医療部長にお伺いします。
また、県が今後、各計画に沿って犬や猫の殺処分を更に削減し、その先にあります殺処分ゼロを達成するためには、より積極的な取組が必要であると考えます。私は、これまでも収容された犬や猫の譲渡を推進することが殺処分削減につながると議会で訴えてまいりました。しかし、譲渡の窓口となります動物指導センターは、交通不便地にあるために県民が訪問しづらいことなど、譲渡を推進する上での課題があることも指摘してまいりました。
また、犬や猫の譲渡を推進するためには愛護団体の協力が不可欠であり、県においては認定を受けた愛護団体が犬や猫を献身的に引き受けておられます。しかし、団体によっては新たな飼い主への譲渡がなかなか進まず、多数の犬・猫の管理が負担となっている団体もあると聞いており、このような団体の活動を支援していくことも重要と考えます。
そのような中、本年3月24日、県は初めての試みとして、認定譲渡団体と県が連携した保護犬・保護猫の譲渡会を県庁で開催いたしました。この譲渡会は、県が主催することで来場者の方に安心感を与えることができ、さらに交通アクセスの良い県庁で開催したことで多くの方々に来場していただいたことなど、大変有意義であったと考えます。
当日は私も県庁を訪れまして、その様子をSNSで紹介したところ、予想以上に反響が大きく、県庁で譲渡会を開催できる埼玉県は大変進んでいるなど、県の取組を評価する御意見を多数いただきました。そしてこのたび、第2回目となる県庁での譲渡会が9月29日に開催されたところでございます。譲渡を更に進めていくため、こうした取組を更に拡充していくべきと考えますが、今後の展開について保健医療部長にお伺いします。
A 本多麻夫 保健医療部長
まず、平成29年度の犬や猫の殺処分の状況についてでございます。
県では、平成19年度に動物愛護管理推進計画を策定し、殺処分を削減するため、迷子となった犬や猫を飼い主に返還するとともに、保健所などで収容された犬や猫を新たな飼い主に譲渡する取組に力を入れてまいりました。
その結果、平成18年度に9,118頭の犬や猫が殺処分されておりましたが、平成29年度には犬が241頭、猫が672頭、合計913頭となり、初めて1,000頭を切ることができました。
今後も、県5か年計画や動物愛護管理推進計画における目標の達成に向け、引き続き取り組んでまいります。
次に、譲渡会の取組の今後の展開についてです。
県では、譲渡の推進と団体活動の支援を目的として、この3月に初めて県庁を会場とした譲渡会を開催することとしました。
去る9月29日にも第2回目を開催したところです。
第2回目の譲渡会では、3月の譲渡会と比べて2団体多い7団体から65頭の犬や猫が参加し、その45%にあたる29頭について譲渡希望がありました。
参加した団体からは「県主催ということで来場者が多く、団体のPRも行うことができた」などの意見があり、来場者からは「他の地域でも開催してほしい」との声もいただいたところでございます。
今後につきましては、11月3日に南部保健所において川口市と共同で譲渡会を計画しております。
引き続き、県庁における譲渡会を継続するとともに、今後開催する南部保健所での譲渡会の成果や課題を検証いたしまして、他の地域も含めた譲渡会開催の可能性について検討してまいります。
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