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掲載日:2023年12月1日
Q 荒木裕介議員(自民)
先月末の朝日新聞の記事によりますと、全国では各自治体が管理している橋の老朽化が進んでいるものの対策ができず、昨年4月時点では2,559件の橋が通行止めや片側通行などの規制がされているそうです。その数は前年よりも202橋増えており、調査を開始した平成20年の997橋の約2.6倍にもなります。これは、平成24年に起きた中央道笹子トンネル天井板崩落事故を受け、平成26年の道路法施行規則が改正されたことにより、2メーター以上の全ての橋りょうについてまで、5年に1回の頻度で直接目視点検を行うことを義務付けたため、規制数が急激に増えたことによるものと思われます。
したがって、規制数が増えてはいるものの、財政上の理由から予算を十分に橋のメンテナンスに割くことができない地方自治体などが多くあり、なかなか改修が進んでいないようであります。
そこで、お尋ねをいたしますが、埼玉県内では平成28年4月1日時点で県が管理する道路橋は2,775橋あると伺っております。これら橋りょうの点検結果は、1、健全、2、予防保全段階、3、早期処置段階、4、緊急処置段階と、それぞれさきの点検に基づく判定区分が出ているかと思います。そこで、県内2,775橋全ての判定した数値をお示しください。
また、県内全体の橋について、いつぐらいまでに、どの判定区分までの改修が必要とお考えでしょうか、併せてお伺いいたします。
そして、地元唯一の埼玉県管理橋で、さいたま市との協定橋である全長1,045メーターの秋ヶ瀬橋がありますが、この橋は県管理の県道に架かる橋りょうにおいて、公共としては最長の橋とされており、かなりの老朽化が進んでいるものと思われます。この橋について、直近の点検による判定区分はどうなっているのでしょうか。また今後、改修は必要な状況にあるのでしょうか。
以上、県土整備部長にお伺いいたします。
A 西成秀幸 県土整備部長
まず、県が管理する橋りょうの点検に基づく判定区分と改修の考え方についてでございます。
県が管理する橋りょうにつきましては、平成17年度から定期的に点検を行ってまいりました。
平成26年7月の道路法施行規則の改正により、全ての橋りょうについて、5年に1回の頻度で近接目視による詳細な点検を行うこととなり、また、橋の健全性を4段階に区分することとなりました。
県ではこの規則改正後、平成28年度までの3年間で全橋りょう2,775橋の約9割に当たる2,438橋の点検を実施いたしました。
点検による判定結果は、健全な状況の1判定が968橋、予防保全的な修繕が必要な2判定が1,025橋、早期に修繕が必要な3判定が442橋、緊急的な対応が必要な4判定が3橋です。
4判定の橋りょうは、緊急的に措置を講ずる必要があることから平成28年度までに修繕を完了させました。
3判定の橋りょうは、次回点検までの5年間で対策を行うこととし、計画的に修繕を進めております。
また、2判定の橋りょうは、傷みが進行する可能性が高いものから、順次修繕を行うことで予防保全による長寿命化に取り組んでおります。
次に、秋ヶ瀬橋の直近の点検による判定区分と改修の必要性でございます。
秋ヶ瀬橋は、平成25年度に詳細な点検を行った結果、床版のひび割れや橋桁を保護する塗装の劣化が確認されており、現在の判定区分では3判定に相当する橋りょうとなります。
このため、平成26年度に設計を行い、平成27年度および28年度に床版の補修工事を実施いたしました。
平成29年度からは橋桁の塗り替え工事を実施しており、平成31年度に完了する見込みです。
今後も定期的な点検とその結果に基づく計画的な修繕を実施し、橋りょうの安全確保や長寿命化に努めてまいります。
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