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掲載日:2023年12月1日
Q 荒木裕介議員(自民)
平成26年12月定例会におきまして、福永信之議員が県立高校のトイレの洋式化については教育長にお尋ねをされておりますが、それから3年が経過した現在の状況について、学校内における普通教室棟以外の建物等の洋式化率も含め、私から再度お伺いをさせていただきます。
埼玉県内の県立高校は139校あり、そのうち3年前の時点では洋式化率が半分以上の高校は29校しかなく、全高校数の約8割に当たる110校が50%未満であるとの回答でした。飲食店やデパートなどの商業施設、あるいはコンビニエンスストア等々、我々がふだんよく利用する施設では、トイレはほぼ100%洋式となっていることから、前にも増して早急にその形態を統一すべきであると考えます。
先月、11月21日の産経新聞掲載記事によりますと、都道府県立高校の洋式化率が全国平均で35.8%にとどまることが、国会議員や地方議員らでつくる学校のトイレの洋式化を推進する議員ネットワークの調査で分かったとし、これは公立小中学校の43.3%を大幅に下回る数字だとの指摘がありました。これは公立小中学校がトイレを改修する場合には、そのコストの3分の1を国が補助しておりますが、高校はその対象ではないという制度自体にも、その一因があると推察いたします。今後、普通教室棟におけるトイレの洋式化と温水洗浄便座化について、100%を目指して引き続き早急に取り組むべきと考えますが、現在の進捗状況と今後の具体的な計画について教育長にお尋ねをいたします。
また、普通教室棟にあるトイレについてはお尋ねしたとおりでありますが、普通教室棟以外の場所、すなわち管理棟や特別教室棟や体育館、また武道場や野外トイレについてはどうなっているのでしょうか。学校年間行事の文化祭や体育祭などでは、多くの御父兄や関係者が来校し、更にその利用率が上がることから、校舎内外を問わずトイレが利用されます。校舎の耐震化以降、教育環境を取り巻く予算措置の優先順位は当然あるものと考えますが、是非ともそうした場所にも同じく洋式化と温水洗浄便座化が100%進むよう強くお願いをしたいと思います。現在の普通教室棟以外の洋式化率と今後の見通しについて、前向きな御答弁を教育長にお願いをしたいと思います。
A 小松弥生 教育長
まず、県立高校の普通教室棟の進捗状況と今後の具体的な計画についてでございます。
普通教室棟には、約4,900個の便器があり、その内、洋式便器の割合は、平成29年4月現在、約44%でございます。
温水洗浄便座については、今年度から洋式化に合わせて全ての便器に設置することとしたところであり、78個の洋式便器に設置しております。
また、今後の計画でございますが、トイレの改修については、これまで校舎を改修するタイミングで行ってまいりましたが、加速化を図るため、トイレ単独での改修も並行して進めてまいります。
具体的には、トイレ単独改修に着手できるよう、今年度、県立高校31校について設計のための予算を計上いたしました。
今後は、これら31校以外の高校についても、順次、洋式化と温水洗浄便座化を含めたトイレの改修を進め、100%達成を目指してまいります。
次に、普通教室棟以外の校舎や体育館、武道場、屋外トイレの洋式化率と今後の見通しについてでございます。
普通教室棟以外の校舎、体育館、武道場、屋外トイレには、約7,900個の便器があり、その内、洋式便器の割合は、平成29年4月現在、約30%でございます。
県では、生徒の利用の多い、普通教室棟のトイレの改修を最優先課題として進めており、それ以外の施設のトイレ洋式化については、着手しておりませんでした。
しかしながら、これらの建物の中には、来校者の利用頻度が高いトイレや災害時に避難所として利用されるものなど、洋式化のニーズが高い箇所もございます。
こうしたことから、普通教室棟以外のトイレにつきましても、校舎の改修が行われる際などの機会に、可能な限り洋式化の工事も併せて実施してまいります。
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