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掲載日:2019年10月15日

平成28年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(高木真理議員)

「大宮公園」の再生、リボーンを!

Q 高木真理議員(民進・無所属

大宮公園は県営公園の中で、最も古い歴史を持つ公園です。明治18年に氷川神社境内の一部で開設され、明治31年に埼玉県の管理となり、大正10年にはかの本多静六博士らによる氷川公園改良計画により、大規模な公園整備拡張が進められ、桜の植樹と大宮公園球場などが整備されました。県営公園の中でも来場者数一番で、本県の誇るべき公園になっています。
さて、私は、以前にも予算特別委員会で質問させていただきましたが、この大宮公園、そろそろ大規模なリニューアルを行うべき時期に来ているのではないかということです。この間にも130周年記念事業を行い、限られた予算の中で桜の手入れ、先日も小動物園の一部新園舎のお披露目があったりと、御担当の皆さんの努力は本当に評価したいと思います。ただ、いかんせん思い切ったことをするには予算がないのです。
ボート池に広がったガマは切って切っても広がり、周りの木々の風景とつながって少々鬱蒼とした感じになってきました。野鳥が来るようになっていい面もありますが、広がり過ぎです。でもガマが生えない深さの水深に戻すためのしゅんせつには、億単位の予算が必要です。また、ボート池にボートの復活を望む声も聞きますが、ボートか何かやはり遊べるものがないと桜の季節以外に訪れたくなる動機が減ってしまいます。
何か導入を考える必要があると思います。夜間のライトアップ、イベントの開催、魅力アップの観点からは検討される必要があります。子供向けの遊具はレトロで私も大好きですが、いつまで動くのか心配です。競輪施設は今議会に包括業務委託で今後5年の補正予算案が出ていますが、施設の性能劣化が進む中、このまま営業していくべきなのか、長期的な視点から考える必要があります。園内の店舗は、県の施設なので営業者の方々は手を加えられない決まりになっており、建設時のまま営業を続けるしかない状況になっています。
これらの課題を毎年の予算編成の中で、部分的に可能なところだけちょっとずつで解決できるとは思えません。参考になるのは上野公園です。東京は、今から10年前に「日本の顔となる『文化の森』の創造」をテーマに上野公園の見直しに向けて動き出し、平成19年に上野公園グランドデザイン検討会を設置します。この報告書を基に、平成21年9月に上野公園再生基本計画が策定され、順次工事に着手、現在も完成に向けて整備が行われています。大きくこれからの50年、100年を見通してしっかりと手を入れていくには課題を抽出し、県民の声も反映させ、未来への構想を描き、基本計画を作って再生していくべきです。
埼玉県の公園の顔ともいうべき大宮公園ですので、どう対処すべきとお考えか、知事に答弁を求めたいと思います。

A 上田清司 知事

大宮公園は、埼玉県初の県営公園として、本多静六博士も設計に携わった本県の顔とも言える歴史と伝統のある公園でございます。
これまで、時代の要請を踏まえて、公園施設の整備や改修、イベントの開催などを行いながら魅力と風格のある公園を維持してまいりました。
ご指摘もありました桜の木が100年も経ち老木となり、赤松林も減少しております。
また、体育館や売店などの施設も老朽化が進むとともに、ライフスタイルも多様化しておりますので、大宮公園の再生の必要性は文字どおり喫緊の課題だと思います。
再生に当たっては、県内で最大の利用者数を誇る、県を代表する公園であることを念頭に、自然の地形や景観を生かした日本的風情を継承し、今後も時代のニーズにあった公園になるように取り組んでいかなければならないと思います。
そこで、第一弾として、平成28年度は大宮駅からのアプローチでメインの入口になる白鳥池の周辺のリニューアルに着手いたします。
第二弾としては、東京2020オリンピック・パラリンピックを控え、外国からのお客様を取り込むための整備やイベント展開などおもてなしを検討していくつもりでございます。
中長期的には、専門家、民間事業者、行政など各分野で構成する委員会を設置し、公園全体の再生計画を検討しなければならないと思います。
先ほど、ご指摘されました上野公園のグランドデザインなども参考になるのではないかと思います。
御提案をいただきましたので、さっそく準備に取り掛かってまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

注意:議員の氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字があるため、第1・第2水準の漢字で表記しているものがあります。

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