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掲載日:2019年6月26日
Q 浅野目義英議員(民進・無所属)
硫黄島で収容された御遺骨についてです。やっとたどり着いた望郷の祖国日本の地を最初に踏まれるのが、入間市、狭山市にまたがる航空自衛隊入間基地であることを御存じでしょうか。1年間かけて収容された御遺骨が、年度末にまとめて現地からここ埼玉県にお帰りになるのです。つまり、戦後71年の長き時間を経てようやく御帰国され、お迎えする地は埼玉県であるということです。入間基地から厚生労働省を経て、千鳥ヶ淵墓苑へと向かわれます。埼玉県内の道路を南下されるのです。71年ぶりに見る祖国は、どのように映っているのかと思われます。帰還地の首長として無視していいはずはなく、知事からできることも含めて、思いを述べてほしいと思います。
A 上田清司 知事
私自身の思いについてでございます。
遠く酷寒の大陸や灼熱の島々で愛する故郷や御家族を思いながら亡くなられた方々の無念を考えると、哀惜の念を禁じ得ません。
私たちが現在享受していますこの平和と繁栄も、こうした先人たちの多大な犠牲の上に立ってあるものだと思わなければいけないと思います。
今年4月に戦没者遺骨収集推進法が施行され、国が戦没者の遺骨収集施策を平成36年度までに集中的に実施することになりました。
この法律により多くの英霊が一刻も早く故郷に帰還できることを祈ってやみません。
御案内のとおり、県では、これまで国などが主催する海外や沖縄等の戦跡地での慰霊巡拝の際に供花を行うなど戦没者に哀悼の意を捧げてまいりました。
また、海外慰霊巡拝は埼玉県遺族連合会とともに、昭和50年から42回実施しておるところですが、これも県も一緒に伺ったりしております。
私も昨年を含め2度、本県出身の南方地域戦没者28,031柱をまつる沖縄県にある埼玉の塔の追悼式に出席し、御霊の御冥福を祈ってまいりました。
硫黄島は先の大戦で望郷の思いを胸に2万人を超える日本人が命を捧げた激戦地で、いまだ約半数の遺骨が眠ったままになっています。
硫黄島の遺骨収集は、国が派遣する遺骨収集団が入間基地を発着地として自衛隊機を使用して実施しており、持ち帰った遺骨を国に引き渡しております。
このことは、私も浅野目議員からお聞きするまで全く知りませんでした。不明を恥じるというか申し訳なく思います。
最終的には入間基地からバスで引渡式が行われる千鳥ヶ淵戦没者墓苑に運ばれるとしても、最初に日本の地を踏まれる場所が埼玉であります。
引渡式の多くがこれも残念なのですが、政府の事務方が対応しているということでございますが、私はやはり毎回政府を代表するような方がお迎えするのが筋ではないかというふうに思います。
そういう意味で私たち、あるいは私に何ができるか関係機関とも調整が必要ですが、私個人として今の思いは入間基地に到着するときに何らかの形で遺骨をお迎えするようなそうした場面に立ち合いたいという思いを今の段階で持っております。
県として硫黄島の英霊に哀悼の意をしっかりとお伝えしていきたいこのように考えております。
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