環境科学国際センター > 試験研究の取組 > 研究評価の取組 > 令和元年度第1回研究評価 > R01第1回審査会コメント1/研究課題(水環 R01-R02 河川における全有機炭素量)
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掲載日:2023年1月12日
河川の水質管理や炭素フロー把握のためには、全有機炭素量(TOC)の正確な測定は重要です。TOC計による測定は迅速性に優れるため、河川における有機汚濁すなわちBOD値の上昇の可能性を採水翌日までに検出し速報することもできます。一方で課題もあり、TOCは懸濁態有機炭素(POC)および溶存態有機炭素(DOC)に分けることができるが、TOC計によるこれまでの測定手法では、POCを過小評価するおそれが指摘されています。対応としてDOCだけTOC計で測定し、POCはCHNコーダで測定し、それぞれを合算することでTOCを算出する手法がとられることがあります。この方法は正確なものと考えられているが、前処理から計測まで数日かかり、TOC測定の持つ迅速性という利点を失ってしまう問題点があります。そこで本研究は、藻類などPOCの多い河川においても、TOC計で全有機炭素量を迅速かつ正確に分析する手法を確立することを目的とします。
河川における全有機炭素量の分析法の確立
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