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掲載日:2024年10月4日
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限られた研究資源で、効率的かつ効果的な研究開発を実施するために、研究課題の評価(以下「課題評価」という)を実施しています。課題評価において適切な助言を得ることで、研究員の創造性が十分に発揮できるように活用するものです。
ここでは、課題評価の透明性を高めるとともに、試験研究について、広く県民の皆さまに知っていただくために、ホームページで公開いたします。
「埼玉県農林水産試験研究機関研究課題評価実施要領(平成27年4月1日最終改正)」に基づき、厳正かつ公平性、客観性を確保するため課題評価を行う組織として、外部の有識者等で構成する研究等評価委員会(以下「評価委員会」という)を設置しています。
令和5年度の評価委員会構成員は、次の10名です。
専門分野 |
氏名 |
現職等(令和5年9月現在) |
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作物全般 |
平澤 正 |
東京農工大学 名誉教授 |
園芸 |
荒木 陽一 |
高崎健康福祉大学農学部 生物生産学科教授 |
畜産 |
牛島 仁 |
日本獣医生命科学大学 応用生命科学部 動物科学科 助教 |
植物 | 米林 仲 | 立正大学地球環境学部 環境システム学科教授 |
病害虫 | 高橋 賢司 | 元 一般社団法人 日本植物防疫協会 技術顧問 |
食品 | 青柳 康夫 | 女子栄養大学栄養学部名誉教授 |
土壌肥料 |
相崎 万裕美 |
公益財団法人 肥料科学研究所 理事 |
農業政策 ・普及 |
山永 高男 |
元 埼玉県農林部副部長(全国農業協同組合連合会 埼玉県本部 管理部 企画管理課 技術参与) |
経営 | 佐藤 真紀 | 中小企業診断士 |
流通・販売 | 西村 依子 | コープデリ生活協同組合連合会 生鮮調達農産部 農産グループ バイヤー |
※ 敬称略
評価委員会で行う課題評価には、下記の3つがあり、このホームページで公開するのは、令和4年度に終了した研究課題を対象にした「事後評価」です。
事前評価 |
新たに実施する研究課題について、県民ニーズなど農林水産行政からみた緊急性や重要性、本県農林水産業への貢献の可能性、技術的な達成の可能性等、多様な観点から、課題化の妥当性を評価します。 |
---|---|
事後評価 |
研究終了後、当該研究の成否について総括するとともに、新たな研究計画の策定等に活かすため、研究目標の達成の度合い、 研究成果の波及効果、県民生活や本県農林水産業への貢献度など研究内容の全般について、 総合的な観点から評価します。 |
追跡評価 |
事後評価だけではその成果が確定できないと判断された研究課題については、研究終了後一定期間経過後に、追跡評価を実施します。 |
令和5年7月に埼玉県農業技術研究センターにおいて評価委員会を開催しました。評価は、完了課題の研究進行管理表及びプレゼンテーションをもとに、評価委員8名(令和5年7月時点)から評価をいただきました。
評価基準は「総合評価」です。
対策技術を検討した結果、「ぽろたん」果皮黒変果は土壌の石灰不足に起因している可能性が示された。そこで、土壌の交換性石灰及びpHが栗の生育適正値(交換性石灰:230~410mg/100g、pH:5.0~5.5)より低いほ場において、石灰資材を施用したところ、果皮黒変果の発生が低減することが確認された。
ネギネは土寄せ時のジノテフラン粒剤施用により実用的な防除効果が得られ、液剤の土壌灌注に比べて作業の省力化が図られた。また、成虫発生期に合わせた薬剤散布により、液剤散布回数削減につながることも明らかとなった。
黒腐菌核病対策のためのピラジフルミド剤のセルトレイ灌注処理を組み合わせた体系防除は、収穫期となる2月の本病多発条件下でも有効と考えられた。
春機発動前の未経産豚、発情が回帰する未経産豚及び経産豚に適した、過排卵誘起処理におけるホルモン種類およびタイムスケジュールを開発した。
また、これまでに採取しガラス化保存した受精卵の家系情報から、現在保存する受精卵のおよそ2倍の量が必要で、4年以内に豚群再構築が可能であることが明らかとなった。
遮熱剤塗布ではハウス内温度は大きくは下がらないが、果実温度が下がり、裂果による廃棄率が低下することが判明した。夏の高温に対しては遮熱剤塗布に加えカーテンでの遮光等によってハウス内温度を下げ、摘葉による呼吸消耗の抑制や下段の摘果等による草勢維持を合わせて行うことで、収穫量及び可販収量が高まることが判明した。遮熱剤の塗布は日射量の増える4月からの利用が経済的な効果を高めると判明した。作成したマニュアルをもとに現地への普及を推進した。
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