ページ番号:3476
掲載日:2023年10月11日
ここから本文です。
埼玉県は南に荒川、北に利根川と大きな河川が流れており、西部の山地、中央部の丘陵と台地、東部の低地といった地形に合わせて、水田や畑のかんがいだけでなく、水環境の保全や冬期の営農等、多様な形で農業用水が利用されています。
県内の農業用水は、江戸時代に大きく発展し、農作物を生産するとともに「地域の水」として地域全体を潤し、健全な水循環を創出しています。
埼玉県内では、許可水利権を取得している約60件の農業用水がありますが、その中で県を代表する5つの農業用水について紹介します。
〇農業用水の概要
1 埼玉北部用水
〇神流川頭首工
〇埼玉北部用水
2 大里用水
〇六堰頭首工
〇大里用水
3 備前渠用水
〇備前渠用水 取入口
〇備前渠用水
4 葛西用水
〇葛西用水 分水工
○葛西用水 葛西用水(本川終点)・大落古利根川起点
5 見沼代用水
○見沼代用水 八間堰前
○見沼代用水 原形保全区間
冬場に河川流域の水環境改善をするために河川管理者が通水を行うものです。
利根大堰から行う冬期通水では、埼玉県や群馬県の用水路を通して、河川流域の水環境改善をするために通水を行っています。
埼玉県では県内の用水路を通して、中川や綾瀬川まで流れるよう通水ルートを作成しています。
非かんがい期(おおむね9月~3月のお米づくりに水を必要としない時期)になると、農業用水路に水が流れなくなります。
長期間、農業用水路に水が流れなくなると、多様な生物の生息環境が保てなくなることや悪臭等による地域の水辺環境の悪化につながる恐れがあります。
冬期通水時は水深が深く、流速もあるため、水路内に塵芥物が堆積していないが、冬期通水停止時は水路底が見えてしまうほど水深が浅く、流速が遅いため、水路内に多くの塵芥物が堆積している状況になっている。
〇見沼代用水 冬期通水停止時
〇見沼代用水 冬期通水時
埼玉県では、通水の効果を検証するために年3回(8月・10月・2月)に分けて、生態系調査・水質調査を行っています。
○生態系調査の様子(令和4年度)
○生態系調査の様子(令和4年度)
○生態系調査の様子(令和4年度)
○水質調査の結果(令和4年度)
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください