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掲載日:2024年2月20日
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世界かんがい施設遺産(Heritage Irrigation Structures)は、かんがいの歴史・発展を明らかにし、理解醸成を図るとともに、かんがい施設の適切な保全に資するために、平成26年から始まった歴史的なかんがい施設を国際かんがい排水委員会(ICID)が認定・登録する制度です。
農林水産省ホームページ(世界かんがい施設遺産(外部リンク))
埼玉県内では、見沼代用水と備前渠用水路が世界かんがい施設遺産に登録されています。
県内位置図
見沼代用水は、利根川中流域の利根大堰から取水し、18世紀から現在まで、埼玉県東部に位置する1万ヘクタール以上の広大な農地に用水を供給する幹線延長約80kmの用水路です。
米の増産によって幕府の財政を改善するため、八代将軍・徳川吉宗の命により井澤弥惣兵衛為永によって1728年に築造されました。
現在、水路沿線には遊歩道や公園が整備されており、多くの人でにぎわっています。
令和元年9月4日に県内で初めて世界かんがい施設遺産に登録されました。
備前渠用水路は利根川中流域から取水し、17世紀初頭から現在まで、埼玉県北部の利根川右岸に位置する約1,400ヘクタールの広大な農地に用水を供給する幹線延長約23kmの用水路です。
用水路のなかった利根川右岸一帯の農業発展及び食料増産を目的とし、江戸幕府の命を受けた伊奈備前守忠次によって、1604年に1年という短期間で築造されました。
現在でも水路の多くは素掘水路のまま利用され、豊かな自然環境が保全されています。
令和2年12月8日に県内2番目の世界かんがい施設遺産に登録されました。
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